何もしてないのに、毎日があっという間に過ぎ去っていく。気がついたら1ヶ月、数ヶ月、1年…去年の自分と今年の自分は何の変わり映えもしない。「私の人生このままでいいのか?」そんなふうに、立ち止まりたくなった人におすすめの本があります。書籍『人生アップデート大全――停滞した自分を変える66の習慣』(池田貴将著)は、本来自分の持っている集中力、気力を取り戻し、停滞感を打破してくれる1冊です。本書の発売を記念して、「なりたい自分になるために今できること」について書かれた一節を、本書より一部抜粋・再編集して紹介します。

人生は一度きり。「なりたい自分」になるために「今できること」とは?Photo: Adobe Stock

「達成する」ことよりも大事なものとは?

 ここでは、“自分が目指す姿”になるための精神力や人格を育てる方法を紹介します。

「目指す姿」という話をすると、「◯◯を達成する」と“成果”ばかりに意識が向きがちです。

 もちろんそれも大切ですが、実はもうひとつ欠かせない視点があります。

 それが「どんな人になりたいか」です。

 世界的エグゼクティブコーチ、マーシャル・ゴールドスミスは著書『よい人生は「結果」ではない─世界最高のアドバイザーが贈る後悔しない人生の法則』(マーク・ライターと共著、日本経済新聞出版)の中でこれを「Aspiration(志)」と呼んでいます。

「Aspiration」とは、成果とは別に、「自分がどうありたいか」「どんな人になりたいのか」という、心の中に描く理想の姿のことです。

 一般的なゴールが成果や結果、達成物を指すのに対し、Aspirationは「人としてどうありたいか」を示すものです。このポイントがとても重要になります。

目標達成で一番重要なのは、「なりたい自分に近づくこと」

 目標達成の中で、一番重要なのは、「なりたい自分に近づくこと」です。

 しかし、「この日までに達成する」という期日だけを目指してしまうと、「どんな人として達成したかったのか? どんな人になりたかったのか?」を忘れてしまいます。

 目標設定は「なりたい自分になる」ための手段・道具です。

 目指すもの以上に「こういう人になりたい」という決意を書きましょう。

「神様は“なりたい自分”になれる状況をちゃんと準備してくれる」

 1枚の紙に次の問いに対する答えを書いてみてください。

「私は、これからどんな人になるつもりがあるのか?」

 そう書くと、次のことに気づくはずです。
「今、自分が置かれている状況は、そういう人になるための訓練の場所なのだ」と。

 私がとても好きな言葉に、「神様は“なりたい自分”になれる状況をちゃんと準備してくれる」というものがあります。

 たとえば、あなたが「もっと勇気のある人になりたい」と願ったとします。

 では、どんな状況が訪れたら、あなたは“勇気のある自分”になれるでしょうか?

 順調で、無難で、何もかもスムーズにいく環境? 自信満々でいられる安全な世界?

 いいえ。そういう状況では、そもそも“勇気”を出す必要がないのです。

 勇気が必要な状況とは、「不安・怖い状況」です。

 勇気のある人になりたいと願っているから、神様は怖い状況を与える。

 自由になりたいと願っているから、不自由な状況を与えるのです。

「達成」によって得られる幸福感は長続きせず、「成長」によって得られた幸福感は長続きする

 幸福度の調査でも、何かを達成したとしても、その達成によって得られる幸福感は長続きしないことがわかっています。

 しかし、「自分がどういう人間に成長したのか」によってもたらされる充実感・幸福感は長続きするのです。

「こういう自分になりたい」を書き出すことによって、今置かれている状況が、まさにそうした「なりたい自分になるための状況」なのだと気づくはずです。

 多くの人は「金持ちになったら成功」「出世したら成功」「有名になったら成功」と考えがちです。

 しかし、収入や地位を得ても、心の不調から破滅してしまう人が少なくありません。

 大切なのは、外側の成果ではなく、どんな自分でありたいか。

 まずは「こうなりたい」という自分像を自由に書き出してみてください。

 その行動こそが、あなたが本来進みたかった道に向かう第一歩になります。

(本原稿は『人生アップデート大全』の一部抜粋・加筆を行ったものです)