目の前の困難をなんとかしたい──多忙な現代人も口にしがちな願いだが、かつてローマ帝国の圧政下で苦しんでいたユダヤ庶民のそれは、命と尊厳をかけた切実な叫びだった。彼らの“今を救ってほしい”という願いに対し、イエス・キリストが示したのは、もっと根源的な“存在そのものの解放”。その応答に、私たちが生きる時代への深い示唆が宿っている。※本稿は、MARO『聖書のなかの残念な人たち』(笠間書院)の一部を抜粋・編集したものです。
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