今春、サントリーホールディングスで10年ぶりに創業家出身者がトップに就任する“大政奉還”があった。創業120年の歴史を誇る日本屈指の同族企業、サントリーの足跡をダイヤモンドの厳選記事を基にひもといていく。「ダイヤモンド」1967年4月24日号に掲載された記事『白兵戦の様相を呈してきた“ビール戦争”』を紹介する。67年4月、宝酒造がビール事業からの完全撤退を決め、“ビール戦争”は新局面に突入していた。記事では、独走態勢を固めるキリンビールに対し、サッポロビールとアサヒビールの巻き返し策に焦点を当てているほか、宝と同じ後発組のサントリーが前年比5割増の販売を目指し、この年に投入した二つの“切り札”について紹介している。

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