いじめ問題をどう描くか。それは時代ごとの学園ドラマが向き合ってきた根源的な問いである。担任は気づかず、家庭は事実を否定し、証拠は表に出てこない。そんなリアルな“教育の限界”を、フィクションはどう表現してきたのか。人気学園ドラマに監修として携わっていた西岡壱誠氏は、2000年代以降のドラマの描写を通じて“いじめ”という難題に抱く葛藤を読み解く。※本稿は、西岡壱誠『学園ドラマは日本の教育をどう変えたか  “熱血先生”から“官僚先生”へ』(笠間書院)の一部を抜粋・編集したものです。

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