三井化学と出光興産、住友化学の3社は9月10日、国内の汎用樹脂「ポリオレフィン」事業を統合すると発表した。2026年4月をめどに三井化学と出光の出資会社、プライムポリマーに住友化学の同事業が合流する。中国の化学品の過剰生産で市況が悪化する中、石油化学事業の競争力を高める狙いだが、今回の統合はさらなる石化事業の再編を促すほか、大手化学による石化事業切り離しや高機能化学品へのシフトにもつながる起爆剤となりそうだ。今回の統合が業界に与える影響に加え、今後の再編の見立てを明らかにする。

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