5世代格差の残酷!主要100社26年版「20年間年収推移」 氷河期、バブル…どの世代が損をした?#10Photo:SANKEI

株高とM&Aの活況が追い風となり、証券各社の業績は総じて堅調だ。野村ホールディングスと大和証券グループ本社は投資銀行業務の好調などで増益基調を維持し、SBIホールディングスも金利上昇を追い風に大幅増益となった。一方で、同じ好決算の追い風局面でも、社員の世代間で報われ方は均等ではない。今回は野村、大和、SBI、オリックスを取り上げる。4社の中で、世代間の「年収格差」はどうなっているのか。特集『5世代格差の残酷!主要100社26年版「20年間年収推移」氷河期、バブル…どの世代が損をした?』(全39回)の#10では、過去20年間の推移を10年刻みにして、5世代別の平均年収と主要100社内のランクを独自試算した。その結果、野村と大和で、OB世代の「勝ち組」「負け組」が真逆に分かれるなど、会社ごとに世代の損得は大きく異なることが判明した。(ダイヤモンド編集部編集委員 清水理裕)

株高・M&A活況で証券業界に追い風
それでも「勝ち組世代」は会社で違う

 株高を背景に個人の投資意欲が盛り返し、証券各社は投資信託や運用を一任するファンドラップなど預かり資産に連動する収益を伸ばしている。加えて、日本企業が絡むM&Aが過去最高水準で活発化し、投資銀行業務も好調だ。

 野村ホールディングス(HD)や大和証券グループ本社は増益で推移し、SBIホールディングス(HD)も金利上昇を追い風に銀行や証券事業が伸び、4~12月期の純利益が前年同期比3.5倍の3491億円となった。

 ただし、業績が良いからといって、社員の処遇が世代横並びで改善するとは限らない。むしろ「どの局面で会社にいたか」「どの制度・賃金カーブに乗ったか」で、同じ会社の中でも「得をした世代」と「割を食った世代」が生まれる。

 今回は野村HD、大和証券、SBI HD、オリックスを取り上げる。4社の中で、年齢別に長期で年収を比べた場合、団塊・バブル期・就職氷河期・ゆとり世代のうち、どの世代が恵まれていたのか?ダイヤモンド編集部は、過去20年間を10年刻みにして、「5世代の年収」と「主要100社内の年収ランク」の推移を独自に試算した。

 対象としたのは、2000年代から現在までの、20~50代の現役世代から、60代と70代のOB世代まで。「それぞれの世代はこの20年で給料を幾らもらっていたのか」「その会社の中ではどの世代が得をしたのか」「日本の主要企業100社の中で、年収序列は高かったのか」。これらを徹底検証し、47項目のデータとして残酷なまでの格差をあぶり出した。

 試算の結果、同じ大手証券である野村HDと大和証券で、OB世代の「勝ち組」と「負け組」が真逆に分かれた。さらに、SBI HDやオリックスでも、それぞれ異なる世代が割を食っている。次ページでその詳細を確認しよう。