今春、サントリーホールディングスで10年ぶりに創業家出身者がトップに就任する“大政奉還”があった。創業120年超の歴史を誇る日本屈指の同族企業、サントリーの足跡をダイヤモンドの厳選記事を基にひもといていく。本稿では、「週刊ダイヤモンド」1980年6月21日号の記事「宿願シェア10%達成の“切り札” サントリーが利根川新工場に多額の投資」を紹介する。サントリーは80年に長年の宿願であるビールシェア10%の「切り札」として、三つ目のビール生産拠点である利根川工場の建設を始めた。サントリーの覚悟とは。

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