『ばけばけ』第112回より 写真提供:NHK
今日の朝ドラ見た? 日常の話題のひとつに最適な朝ドラ(連続テレビ小説)に関する著書を2冊上梓し、毎日レビューを続けて10年超えの著者による「読んだらもっと朝ドラが見たくなる」「誰かと話したくなる」連載です。本日は、第112回(2026年3月10日放送)の「ばけばけ」レビューです。(ライター 木俣 冬)
銀二郎の籍が入ったままだった!
やせ細った錦織(吉沢亮)のもとに弟・丈(杉田雷麟)から手紙が来ている。
内容はトキ(高石あかり、「高」の表記は、正確には「はしごだか」)に子どもが生まれたこと。それを機にヘブン(トミー・バストウ)が松野家の籍に入るため松江に手続きに行くが、役所との交渉は厄介そうなので協力してあげてほしいというものだ。
「追伸 先生の最近の著作を送ります」
錦織は無表情で手紙を読み、書籍は開きもしないで、本棚に立てかけてしまう。
すっかり別人のように、氷のように凍(い)てついた人に見える錦織の心境やいかに!
もったいぶるように主題歌。
そして、トキとヘブンと司之介(岡部たかし)とフミ(池脇千鶴)が久しぶりに松江に帰ってきた。
まずは宿を求めて花田旅館を訪れる。相変わらず、平太(生瀬勝久)とツル(池谷のぶえ)とウメ(野内まる)はのんきにやっている。
ヘブンが日本人になると聞いて「手術」するのかと、とぼけたことを言う。
司之介とフミははじめて旅館に泊まるので、わいわいと2階へ。ここで注目は赤ん坊を背負っているのがトキではなくフミであることだ。
それから、松江市役所。
トキとヘブンが同じ戸籍に入るには、2つの問題があることが分かったと役人が言う。
そのひとつめの問題が衝撃。
松野家の戸籍にはまだ銀二郎(寛一郎)が夫として入っていたのだ。
なぜ抜かない!
「この方がおる限り、ヘブン先生が松野家に入ることはできません」。そりゃあそうだ。
「ごめんなさい」と謝るトキ。てっきりとっくに籍が外れていると思っていたが、そのまま手続きをしなかったと思い出す。
確かに、トキとヘブンが浮かれていたとき、あのまま、銀二郎は寂しく身を引いたのだった。
「もちろん今は何の関わりもないですけん」とトキが釈明するが――。







