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期待の若手社員がある日突然、辞表を出す。「なぜ?何が不満なの?」と聞いても正直に答えてくれない……こうした悩みを抱える経営者・管理職は多い。人が仕事に求めるものは、実は11の要素に分解できる。採用のミスマッチを防ぎ、定着率を上げるための視点とは?(心理学博士 MP人間科学研所代表 榎本博明)
若手社員はなぜ辞めるのか?原因が分からない……
転職がしやすい時代になったこともあり、期待していた若手に逃げられてしまうのも珍しいことではなくなった。辞めていく従業員は何が不満なのか。それがわからないという経営者や管理職の声をしばしば耳にする。そんなときに検討する枠組みとなるのが「ワーク・バリュー」である。
せっかく採用した新人が辞めてしまうといったことが重なると、なぜ辞めていくのかが気になる。辞めていく理由がわかれば、今後の採用や人材育成においてどんなことに気をつければいいかがわかる。だが、何が不満なのかをあらためて尋ねても、辞めていく者が正直に答えるとも思えない。
そこで参考になるのがワーク・バリューである。採用の際も、候補者がどんなことに価値を置いているかがわかれば、自分の会社に合うかどうかを判断でき、後々のすれ違いを未然に防ぐことができる。それは、採用する側にとっても、採用される側にとっても、大きなメリットと言える。
ワーク・バリューとは、仕事や職場に何を求めるかという価値観のことである。私はこれを次のような11の要素に分類し、それぞれの価値を重視する人の特徴を整理している。







