日本の実質賃金が上がらない背景には、生産性ではなく分配のゆがみがある。そしてその構図は、日本だけの問題ではない。冷戦後に加速したグローバリゼーションと新自由主義は、中間層を弱らせ、社会契約を掘り崩し、先進国でも新興国でも政治の不安定化を招いた。世界秩序の動揺と日本の停滞は、実は同じ根源に発している。

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