「ガチで熱狂的な推し活」をする人ほど「幸福度が高い」納得のワケ【研究で判明】阪神電車「阪神タイガース」2025年リーグ優勝記念副票 Photo:PIXTA

なぜ阪神タイガースのファンは、子や孫にまで“伝承”されるのか。顧客獲得やリピーター育成にも応用できる、熱狂的な応援心理のメカニズムを、立教大学大学院客員教授で「ホンマでっか!?TV」などの出演でも知られる世代・トレンド評論家が解説する。※本稿は、牛窪 恵『「幸福感」に満たされたいなら阪神ファンを知りましょう マーケッターが気づいた「効果と法則」』(集英社)の一部を抜粋・編集したものです。

熱心に応援をするほど
貢献したくなるファン心理

 私の阪神ファン歴は、まだ二十数年程度。わが夫のように「暗黒時代」、すなわちずっと下位続きだった時代(おもに90年代)やそれ以前から阪神を推す方々から見れば、まだ「ひよっこ」でしょう。

 それでも、この10年ほどは「他チームファンの皆さんに、ぜひタイガースの素晴らしさを知ってもらいたい!」と強く感じるようになりました。古参の阪神ファンの方々は、私以上に「もっと若いファンを増やしたい」などとおっしゃいます。

 彼らの頭には、「自分の味方(阪神ファン)を増やしたい」との思いと共に、「タイガースの未来のために、ファンを増やして奉仕したい」といった貢献欲求もあるのでしょう。もちろん、私もその1人です。そんな方々にお薦めしたいのが、私が「あしたのジョー効果」と呼ぶ、行動や概念。「子や孫への(阪神ファンの)伝承」や「英才教育」にも通ずる考え方です。

 名古屋大学の研究員・三浦慎司氏らは、「応援」に関する認知科学の実験(三浦慎司ほか「応援に伴う身体運動は映像作品の登場人物の魅力を高めるか」『日本認知科学会第37回大会発表論文集』、pp.532~537、2020)を行ないました。具体的には、大学生を対象にアニメ「あしたのジョー」の試合シーンに登場する4人のキャラクターを応援してもらい、その対象への好みや魅力度、強さを評価してもらうというものです。