「あの人がああなったのは自己責任だ」と、簡単に言えるだろうか。暴力団排除の時代、ヤクザは社会から切り離される存在となった。だが、彼らは本当に“自分の意思だけ”でその道を選んだのか。大阪・西成で非行少年や極道家庭を見続けるなかで、筆者は、ある結論にたどり着く。人生の分岐は、すでに幼少期に始まっているのではないか。※本稿は、犯罪社会学者の廣末 登『ヤクザが消えた裏社会』(筑摩書房)の一部を抜粋・編集したものです。

続きを読む