「人の名前が出てこない」 この状況を、軽く考えていないだろうか。ついさっきまで話していた相手の顔も、会話の内容も覚えているのに、なぜか名前だけが出てこない。そんな経験は、多くの人にとって珍しいものではない。しかし、その小さな違和感の裏で、脳では見過ごせない変化が起きている可能性がある。元オックスフォード大の医学研究者であり、「糖と脳」の関係を研究してきた下村健寿氏は、こうした現象の背景に「糖毒脳」と呼ばれる状態が潜んでいる可能性を指摘する。下村氏の著書『糖毒脳――いつまでも「冴えた頭」でいるために知っておきたいこと』から、日常の中に潜む認知機能低下のサインを読み解いていく。(構成/ダイヤモンド社・石井一穂)

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