中東諸国のなかでも、イラン人の言葉や振る舞いはどこか独特だ。相手を真正面から否定せず、遠回しな表現に本音をにじませることも少なくない。その感覚は、日本人にとっては京都人のコミュニケーションに近いのかもしれない。世界的に知られる『アラビアン・ナイト』にも、そんなペルシア人の複雑な感情が刻み込まれている。※本稿は、中東研究者の高橋和夫『イランとアメリカ、そしてイスラエル「ガザ以後」の中東』(朝日新聞出版)の一部を抜粋・編集したものです。

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