「外交は戦略がすべて」と教えられた元外交官の垂秀夫氏。中国課長時代、年末年始を潰して「対中戦略」をまとめ上げ、外務大臣に提出した。ところが、大臣が資料を読み終えて最初に尋ねたのは、戦略とは別の目の前の案件だった。なぜ日本外交では、長期的な戦略よりも個別案件への対応が優先されるのか。垂氏が見た、日本外交の構造的な問題とは。※本稿は、元駐中国大使・立命館大学教授の垂 秀夫『「力の時代」を生き抜く 戦略的思考』(文藝春秋)の一部を抜粋・編集したものです。
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