元週刊ダイヤモンド編集長が高校生向けに実施している授業「大学への経済学入門」を基にした連載『経済学タイムトラベル 歴史を動かした経済思想家たちの軌跡』。第13回はフランソワ・ケネー(1694~1774)の後編です。ケネーが『百科全書』に寄稿した論文「明証」「農夫(小作人・借地農)」「穀物」の内容と、主著『経済表』のポイントを紹介します。ケネーの主張のポイントは、第一に、生産力向上のための大農経営が必要であることを統計的に立論しているところで、農業こそフランス王国の基盤であるとします。第二に、こうして収穫した良質で大量の穀物を輸出して利潤を得る、としますが、自由貿易に伴う価格競争による市場価格が富の蓄積と豊かな生活には必要だとしています。これはアダム・スミスをはじめとするその後のイギリス古典派経済学に接続する考え方です。

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