演説がうまい政治家ほど、選挙に強い――。そう思っていないだろうか。ところが、19世紀のフランスで圧倒的な支持を集めたナポレオン三世は、当初、その話しぶりや見た目を軽く見られていた。にもかかわらず、1848年の大統領選で大衆の心をつかんだのはなぜか。そこには、政策の中身や雄弁さだけでは説明できない、意外な「勝ち方」があった。現代の選挙やリーダーの人気にも通じる、そのカラクリとは何なのか。書籍『地図で学ぶ「深読み」世界史』の著者が、ナポレオン三世の躍進を手がかりに、政治を動かす「伝わる力」の正体をひもとく。

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