「ナポレオン三世」と聞いて、どんな人物を思い浮かべるだろうか。偉大な叔父ナポレオン一世の影に隠れ、普仏戦争で敗れて帝位を追われた「無能な皇帝」。そんな評価が根強い。だが、その政治手法を見れば、まったく違う顔が浮かび上がる。農民や労働者に直接語りかけ、選挙や国民投票を使って支持を広げ、公共事業で暮らしと社会を変えようとした。その姿は、テレビやSNSで大衆に訴える現代の政治家とも重なる。書籍『地図で学ぶ「深読み」世界史』の著者が、敗者のイメージに埋もれたナポレオン三世の「意外な先進性」をあらためて読み解く。

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