LPガス販売で培った安全・安心・安定というリスク管理手法を徹底し、「ピュアウォーター」と呼ぶ高品質の宅配水を届ける。

トーエル
中田みち 代表取締役社長

 首都圏を地盤とする1963年創業のLPガス販売事業者・トーエルが宅配水事業に参入したのは、2002年のこと。現在では、3ブランドの宅配水を扱う。

 LPガス販売事業を展開している東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・群馬(一部地域を除く)の1都5県のエリアでは、ハワイ・オアフ島の地下200メートルから汲み上げられる「ハワイウォーター」と、長野県大町市、北アルプスの標高1300メートル地点から自然に湧き出た水を使った「アルピナ」を、事業エリアではない地域に向けては、アルピナと同じ水で、ボトルを回収しないワンウェイ方式の「北アルプスから8ℓ」を販売している。
 

湧水取水地点から専用パイプラインがつながる大町工場は、標高800メートルの高地にある。

 原水はいずれも、水道水ではなくそのままでも飲める高品質な天然水。逆浸透膜などでろ過して分子レベルにまで磨きをかけ、純度99.9%の「ピュアウォーター」にしている。ミネラル分や不純物を除去しただけでなにも添加していない超軟水なので、粉ミルクを飲む乳児だけでなく、薬を服用する大人まで体に負担なく飲めるものだ。
 
 

超微細孔膜(0.001ミクロン)に高圧力をかけてピュアウォーターを製造

 ちなみに、価格(税込み)は、ハワイウォーターは1本5ガロン(約18.9リットル)が2205円、アルピナは1本12リットルが995円とリーズナブルな設定。これにサーバーレンタル料が月に600円かかり、約2年に1度のメンテナンス料金も含まれている。「北アルプスから8ℓ」は、サーバーを購入する(タイプによるが1万数千円)必要があるが、コンパクトな卓上タイプと床置きタイプがあり、置き場所やライフスタイルに合わせて選べる。

 水は宅配便で届けられ、一部地域を除き送料込みで8リットルボトル1本が680円(3本/1箱で販売)だ。このワンウェイ方式で、全国に展開している。