元大統領や俳優など、多くのエグゼクティブが愛用する米国シェアNo.1(※1)補聴器、「スターキー」。日本語にはない発音を聞き分ける英語圏で鍛えられた独創の技術で「聞こえ」を提供する。

子音の多い英語圏で
鍛えられた極小技術

※1 2009年販売台数、自社調べ

 米国において、医師や弁護士、企業経営者などのほか、元大統領やハリウッドスターなどエグゼクティブから信頼を受けている、米国シェアNo.1(※1)の補聴器ブランドが「スターキー」である。

 自己に対してオープンで合理的な判断をするとされる米国人であれば、シャイな日本人より補聴器に対する抵抗感は低いはず。ましてビッグビジネスや人の人生を左右するような仕事に就くエグゼクティブならなおさら…と思いがちだが、「そうではない」と語るのはスターキージャパンの金山正雄ディレクター。

スターキージャパン
ディレクター 金山正雄

 「米国人でも補聴器をつけることによる“スティグマ”、すなわち、恥ずかしさのハードルはあります」

 ではなぜ支持を集めるのか。理由の一つは、同社が補聴器修理会社からスタートしたことにある。米国初となる90日間の試聴期間、1年間の無償修理保証など、常にユーザー本位の手厚いサービスを業界に先駆けて実現してきた。

 もう一つは、英語圏という日本語より厳しい「言語」環境で鍛えられた独創的な技術にある。

 加齢とともに音の聞こえは衰えてくるが、最初に聞き取りにくくなるのは高周波帯域。英語は日本語よりも子音の頻度が高く、いずれも高周波帯域に属するため、言葉の聞き分けが難しくなるという背景があるのだ。

  「子音は音と音をくっつけるいわば接着剤。これが抜けてしまうと会話が成り立たなくなります。日常で英語を使われる方にとっては切実な問題なのです」(金山氏)

 子音の聞こえをよくするひとつの方法として、同社では補聴器を極小化し、耳あなの奥に入れる技術にこだわってきた。
「補聴器が奥に入るほど、子音の聞き取りやすさにつながる」(金山氏)からだ。

耳介(じかい)の
集音効果とは
耳に手をかざすと音が大きく聞こえるが、これと同じ働きを耳介がしている。また、音の方向も感じ取る。
右に行くほど高音。歳を取るにつれ高音域から聞きづらくなる。耳介を効果的に使える耳あな形のほうが子音を聞き分けやすい。※図は難聴の聞こえを疑似体験できる
iPadアプリ「Hearing Loss Simulator(英語版)」