2027年度入試は前年よりさらに厳しい大地獄!?
まず天童さんは、今回の動画は受験生の不安を強める可能性もあるため、精神的に厳しい人は無理に見ないほうがよいと前置きをしました。そのうえで、2027年度入試は2026年度より厳しい大地獄になる可能性があると結論を述べます。2026年度入試では、多くの大学が合格者数をかなり絞って、倍率が上昇したことを指摘します。2027年度入試ではさらに各大学が合格者数を減らす可能性があるというのです。
2026年度入試の背景にあった収容定員充足率の問題
2026年度入試で各大学が合格者数を絞ったのは、学生の定員の充足率を一定の範囲内に抑える必要があったことが背景にあります。定員を基準より超えた場合、国からの補助金が出なくなるためです。
また、定員が基準の上限ぎりぎりに収まっていても安心だとは限らない、といいます。大学職員の話では、たとえば定員の110%まで認められている大規模大学でも、109%のような状態では、文部科学省から注視される可能性があるそうです。特に新学部の設置を予定している大学は既存の学部の定員がオーバーすると、認可されないこともあるため、より注意を払う必要がある、と天童さんは説明します。
大学の定員厳格化の歴史と2027年度入試の予想
2016年から始まった大学の定員厳格化は、当初は「入学定員」を基準にしていました。それが2022年から2024年は「入学定員」から「4年間の学生の数である収容定員」へ移行していき、2025年から収容定員による定員厳格化が本格的にスタートした、と天童さんは流れを整理します。
2025年度入試では、各大学のこの定員厳格化への考え方や動きにバラつきがあったそうです。ある大学では学部新設のために合格者数を絞り、そのため、その大学に不合格になった受験生が増え、同じか少し下の偏差値帯の他大学に入学したので、歩留まり率(合格者に対する入学者の割合)が高くなるという結果に。それらの大学では前年並みの歩留まり率を想定していたため、実際には入学者が増えすぎたわけです。その調整として、2026年度入試では合格者数を絞る動きが出ました。
しかし、多くの大学の入試担当者が口を揃えていうには、2026年度入試でも歩留まり率はかなり高い、とのこと。つまり、入学者数が予定より大幅に増えたことから、2027年度入試は、さらに合格者数を絞る大学が出る可能性がある、と天童さんは予想します。
受験生を「地獄」の状況にする追加合格
定員厳格化による受験生への影響として、天童さんは、2019年から2021年を大学入試の暗黒期「第1期」、2025年以降を「第2期」と捉えています。暗黒期「第1期」では、大学が正規合格者をかなり少なめにし、足りない分を追加合格で補うという調整があったそうです。この暗黒期が2027年度入試で復活するのでは、と予想する大学関係者もいたそうです。
正規の合格ができず、滑り止めにも受からず、思い悩む時期が長くなり、精神的な負担が大きくなる受験生も出てきます。3月半ばくらいに追加合格の連絡が来て、結果的に救われるとしても、辛い状況は長引いてしまうのです。
天童さんは、2027年度入試が「暗黒期」と同様な状況になる可能性は高いとし、厳しい展開もあり得ると覚悟して受験に臨んだほうが、受験生のダメージは抑えられるのではないか、と話します。
年内入試の活用で受験生の精神的な負担を軽減
では、受験生はどう動けばよいのでしょうか。天童さんが提案するのは、年明け入試だけでなく、年内入試も活用して早めに合格校を1つ確保することです。
天童さんは、ある大学関係者が2026年度入試について「年明け入試の子が不利になった」という話をしていた、と紹介します。各大学が年内入試で多くの合格者を出す傾向にあり、入学者数を調整するには年明け入試での合格者数を絞るしかないためです。
さらに、2027年度入試では、受験生が前年の倍率上昇を見て、併願校を一段下げる動きも考えられると天童さんは指摘します。つまり、偏差値が低めの大学でも、決して楽観視できないということです。一方で、偏差値が低めの大学は、年内入試であれば倍率が比較的低い、といいます。
そこで、まず年内入試で併願の大学を確保し、気持ちに余裕をもって年明け入試に臨むのが、2027年度のおすすめの受験の仕方だと天童さんはまとめています。
まとめ
今回は大学関係者の発言をもとに近年の入試状況の変化を整理し、2027年度入試を予想しました。合格者数の絞り込みや追加合格の増加が起こる可能性があることから、厳しい見通しになる、という話です。そのうえで、天童さんは、年内の早い段階で合格校を確保できるように準備し、精神的な余裕を作って本命に向かうことをすすめています。(次ページに解説動画あり)
