自分に合った中学受験プランが鍵!併願戦略を解説
まずは地域別の中学受験の併願戦略を解説していきます。自分の住んでいる地域に最適な併願戦略を知り、受験を有利に進めていきましょう。
東京・男子の併願戦略
小学生にとって、中学入試のプレッシャーは大きいものです。第一志望校の試験前に「合格」を決めておくと、今まで頑張ってきた自分の成果として、大きな自信となり心に余裕が生まれます。
次の試験でも本来の実力を発揮しやすくなり、新たな合格につながる好循環を生み出すのです。反対に入試期間中盤まで強気の日程を組んでしまうと、疲れ果ててしまい、入試後半に合格圏の学校でも力を出しきれなくなってしまうこともあります。
ですから、1月のうちに確実に合格を決めて勢いをつくり、2月もその流れに乗って合格を掴めるような受験プランの作成をおすすめします。
東京・男子の場合、2月1日の試験に先駆けて、埼玉や千葉の1月入試を積極的に利用し、本番までに試験独特の雰囲気に慣れておくことが大切です。
東京・女子の併願戦略
2021年・2022年と不安の多いコロナ禍での模試や入試の動向を見る限り、中学入試の受験者数は増加傾向にあります。引き続き、併願戦略が入試のポイントになることは間違いありません。
特に女子については、午後入試を活用した“早期決着”、つまり早い日程で「合格」を確保しておくことが、入試期間後半のチャンスを広げるきっかけになります。
ここ数年の都内女子中学校の動向としては2月1日・2月2日に午後入試を新設する学校が増え、単科・2科入試など内容も特色のある入試になっており、それらの学校にも注目です。また、コロナ対策の観点から面接を中止していた学校に再開の流れも出てきているので最新の情報を確認しておきましょう。
神奈川県の併願戦略
神奈川県の中学入試については、2月までの合否次第で受験校を変更したい場合、W出願や午後入試を活用しましょう。
慌てて急に決めては試験対策も心の準備もできず、よい結果にはつながりにくいものです。午後入試を導入する学校が近年増加傾向にあるので、最新の情報を確認しておきましょう。
埼玉県のの併願戦略
中学入試の解禁日が早い埼玉は、早めの本番慣れが大切です。県内での進学を希望している生徒は、1月からの中学入試を積極的に受験するほか、男子は12月の海陽中や1月の西大和学園中の東京入試を利用してから第一志望校の入試に臨むとよいでしょう。
ここでは、埼玉・東京の共学難関進学校と男子大学附属校の受験パターンを紹介します。中学受験において、共学難関進学校や大学附属校は人気・難易度ともに高く、「押さえ」といえるような学校はありません。1月からの入試で合格を掴み、本番は心の余裕を持って実力を出し切りましょう。
模試や入試序盤の結果から、夢の第一志望校を安易に考えてしまうこともあります。不安がある場合は併願校の調整も考えましょう。
千葉県のの併願戦略
千葉では男女とも、渋谷教育学園幕張中(渋幕)・東邦大東邦中・市川中の3校が人気の軸になります。
千葉県の特徴は12月入試です。市川中・東邦中の帰国生入試や東邦中の推薦入試を始めさまざまな入試が行われます。一般的に倍率が高く、不合格になると大事な時期に自信を失うリスクがある一方、合格チャンス拡大や、本番に慣れるために受験する方も多いです。
1月の昭和学院秀英中の午後入試は、渋幕入試前の受験機会として魅力的ですが、高倍率なので注意が必要です。