シャドーイングとは?どんな英語学習法?

 リスニング力やスピーキング力の向上に効果的なシャドーイングは、どのような英語学習法なのでしょうか。トレーニングの内容や他の学習法との違いから見ていきましょう。

音声を聞きながら少し遅れて発話するトレーニング

 シャドーイングは、英語の音声を聞いて、聞こえてくる音声のすぐ後を影(シャドー)のように追いかけて発音する学習法です。もともとは通訳者のトレーニングとして活用されてきた学習法ですが、現在では英語学習者にも広く取り入れられています。英語の音を正確に聞き取り、それをすぐに発話するため、リスニング力だけでなく、発音やイントネーション、リズム、スピーキング力の向上にも効果が期待できます

 シャドーイングで効果を得るためには、単に音真似をするのではなく、英文の内容を理解した上で取り組むことが大切です。意味を理解しながら練習することで、英語脳を鍛えることができます

リピーティング・音読・ディクテーションとの違い

 シャドーイングと似た英語学習法に、「リピーティング」「音読」「ディクテーション」があります。それぞれ学習目的や学習方法が異なるため、違いを理解して使い分けることが大切です

「リピーティング」は、音声を聞き終えたあとに、その内容を繰り返して発音する学習法です。「聞く」と「話す」を分けてトレーニングができるので、シャドーイングよりも初心者向きの学習法です。文全体の構成や内容を理解してから発話するため、意味理解の向上にも有効です。

「音読」は、スクリプトを見ながら声に出して読む学習法です。自分のペースで読めるため、英語の語順や文法、発音を確認しながら学習できます。スクリプトを見ながら発音するのが「音読」で、音声に合わせて発音するのが「オーバーラッピング」と呼び分けられることもあります。オーバーラッピングは、ネイティブのスピードやイントネーションに慣れるのに効果的なトレーニングです。音読もオーバーラッピングも、シャドーイングの前段階として取り入れられることがよくあります。

「ディクテーション」は、聞こえた英語を書き取る学習法です。聞き取れなかった単語や音の変化を把握しやすく、語彙力やリスニング力の向上に効果的です。音声と文字を一致させていく作業を通して、音と意味を脳内で結びつけるためのトレーニングができます。

 これらの学習法は似ていますが、学習方法も得られる効果も異なります。シャドーイングだけでなく、これらの学習方法を組み合わせることでより高い学習効果が期待できます

監修:嬉野克也氏のワンポイントアドバイス

 シャドーイングの説明で「少し遅れて発音する」という表現をよく目にしますが、私は「一瞬遅れて発話する」という感覚でシャドーイングをしています。おそらく、1秒や2秒遅れて発音すると、音声が先に進んでしまって追いつけなくなってしまうと思います。

 また、上記の英語学習の難易度としては、①リピーティング、②オーバーラッピング、③シャドーイング、④ディクテーションという順で難しくなっていきます。そのため、シャドーイングが難しいと感じる人は、リピーティングから丁寧に取り組むのがおすすめです

シャドーイングで期待できる効果

 英語学習で効果があると言われているシャドーイングですが、どのような効果があるのでしょうか。シャドーイングの主な効果を4つ紹介します。

英語の音を聞き取る力が鍛えられる

 シャドーイングでは聞いた音をそのまま真似するため、リスニング力が向上します。英語には、単語同士の音がつながる「リンキング(リエゾン)」や、音が弱くなったり消えたりする「リダクション」など、英語特有の音声の変化があります。シャドーイングを繰り返すことでこれらの音声変化に慣れ、ネイティブスピーカーの英語でも聞き取りやすくなります

発音・イントネーションをまねしやすくなる

 シャドーイングでは、お手本の音声をそのまま追いかけて発音するため、自然な発音やイントネーション、アクセントを学ぶのにも効果的です。英語では、単語ごとの発音だけでなく、文全体のリズムや強弱も重要です。シャドーイングを繰り返すことで、英語らしい発音やリズムを覚えられ、いわゆる「カタカナ英語」を脱するのに役立ちます

英語を語順のまま理解する練習になる

 シャドーイングは、英語を英語として理解する力、いわゆる「英語脳」を養うトレーニングとしても効果的です。音声を追いかけつつ、意味も理解しながら英文を読んでいくことになります。その結果、英語を英語の語順のまま情報を処理する習慣が身につき、英語を聞いて瞬間的に内容を理解できるようになります

スピーキングの土台作りにもつながる

 シャドーイングはリスニングだけでなく、スピーキング力の向上にも効果を発揮します。ネイティブスピーカーの表現や語順、発音を繰り返し口に出すことで、自然な英語表現が身につき、実際の会話でも発話しやすくなります。特に、自分に必要なトピックでシャドーイングをすることにより、自然な会話力の土台を養うことができます

監修:嬉野克也氏のワンポイントアドバイス

 シャドーイングは、リスニング、スピーキング、英語脳づくりなど、様々な効果が期待できますが、1番はやはりリスニングだと思います。スクリプトを見ずに発話するためには、正しく聞き取れる必要があります。集中して音声を聞いてはっきりと発音することで、リスニング力がどんどん鍛えられます。

 そのために大切にしていただきたいのが、「誤魔化さずにやる」ということです。聞き取れなかったところをなんとなくで発音しても、なかなか効果は上がりません。最初は、自分が知っている音声を使って良いですし、スクリプトを見ながらでも構いませんので、聞き取れたものをしっかりと発音することを大事にシャドーイングをしてください

シャドーイングにおすすめのアプリの一覧表

監修:嬉野克也氏のワンポイントアドバイス

 シャドーイングができるアプリには、AIが添削してくれるものや講師が添削してくれるものなど、様々な種類があります。

 AIを使ったアプリは、AIの精度が近年高まってきていますし、アプリ内で教材を選べたり、録音機能を使えたりするなど、手軽にシャドーイングができるのが魅力です。時間や回数の制限なく練習できる点が優れているので、「とにかく数をこなしたい」という方におすすめです

 一方で、講師が添削してくれるアプリは、リズムやイントネーション、シャドーイングの取り組み方など、幅広くて具体的なアドバイスをもらえる点が魅力です。コーチングを受けながらトレーニングができるアプリ(プラン)もあるため、講師との信頼関係の中で、細かくアドバイスやサポートを受けながらトレーニングしたい方に向いています。特に「シャドーイングの正しい学習の仕方がわからない」という方は、挫折しないで効果的に学習できる環境を整えるため、講師からアドバイスをもらえるアプリ(プラン)を利用するのがおすすめです。

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アプリ名   無料体験 料金 シャドーイング機能・特徴
シャドテン 7日間

通常:25,800円/月

Web限定:21,780円/月

提出したシャドーイング音声について、

英語講師から1日1回の添削を受けられる。

1,000以上の教材を収録している。

スタディサプリTOEIC® 7日間

TOEIC対策コース:2,728円/月〜

ビジネス英語コース:2,728円/月〜

新日常英会話コース:1,738円/月〜

TOEIC対策コースとビジネス英語コースに

シャドーイング機能を搭載。

ディクテーションや講義動画も利用できる。

Speak

7日間無料

または1カ月180円

プレミアム:3,800円/月

プレミアムプラス:5,800円/月

フリートークをカスタマイズして、

シャドーイング用のレッスンを作成できる。

音声認識AIによる発話評価にも対応している。

スピークバディ 3日間

1カ月プラン:3,980円/月

12カ月プラン:28,400円/年

リスニング、オーバーラッピング、

リピーティングなどを段階的に練習できる。

AIが発音や抑揚を分析する。

abceed 無料のFreeプランあり

Proプラン:1,983円/月〜

AI英会話プラン:600円/月〜

映画・ドラマ見放題プラン:600円/月〜

シャドーイング教材やTOEIC対策教材、

映画・ドラマなどを利用できる。

教材を利用するにはProプランへの加入が必要。

コーチバディ

-

無料カウンセリング

ベーシック:283,800円/12週

スピーキングマスター:415,800円/12週

日本人コーチと外国人講師が、

シャドーイングを含む学習をサポートする。

SpeakNow 無料カウンセリング 29,800円/月〜

ネイティブ講師による音声添削で、

シャドーイングの練習をサポートする。

シャドプラス

7日間

※バリュープランのみ

バリュープラン:4,378円/月

フィードバックプラン:21,780円/月

単語学習、チャンク、リピーティングを経て

シャドーイングに取り組める。

フィードバックプランでは、

1日1回まで音声添削を受けられる。

レシピー

-

7日間

ベーシック:1,590円/月〜

スタンダード:2,380円/月〜

プロ:4,090円/月〜

スピーキング練習や動画学習で、

AIによる発音チェックを利用できる。

シャドーイングに加えて総合的に英語を学びたい人向け。

※2026年7月時点の公式情報を元に作成しています。税込価格。

シャドーイングにおすすめのアプリの特徴・料金

 シャドーイングの効果を引き出すためには、自分に合ったアプリを選ぶことが大切です。AIの発音チェック、英語講師による添削指導、TOEIC®対策やビジネス英語学習に特化したものなど、機能や目的に合わせてアプリを選びましょう。

シャドテン

シャドテン
出典:シャドテン公式サイト

 シャドテンは、英語コーチングスクールの「PROGRIT」が開発したシャドーイングに特化した英語学習アプリです。

特徴

 シャドテンは、毎日5分のミニテスト(リスニングテスト)、LINEサポート(学習状況に応じた教材の提案など)、1日1回の添削により、リスニング力の向上を目指す英語学習アプリです。

 シャドテンの最大の特徴は、毎日1回ビジネス英語のプロ講師による添削が受けられることです。アプリからシャドーイングの音声を提出すると、英語の音声変化(リエゾンやリダクション等)やアクセント、イントネーションなど具体的なフィードバックをもらえます。独学では気付きにくい発音の癖や改善点を客観的に指摘してもらえるため、効率よく英語力を伸ばすことができます

 添削結果は24時間以内に返ってくるため、日々英語力をブラッシュアップしていけるのがメリットです。AIではなく英語の講師による添削が受けられるので、「コーチングスクールに通うほどではないが、AIによる添削だけだと不安」という人に向いているアプリだと言えます

 シャドテンには、著名人のスピーチやTED(専門家や著名人によるプレゼンテーション)など、ネイティブの発音やスピードで練習できる教材が1,000以上用意されているため、実践的なトレーニングができます。わからないことがあれば、公式LINEからサポートチームに質問ができるため、シャドーイング未経験者でも適切な学習方法を学びながらトレーニングすることができます

料金

プラン 料金
月額料金プラン 25,800円 / 月
※参照: シャドテン公式サイト。税込価格。2026年7月時点。

 シャドテンでは、7日間の無料体験をすることができます

 なお、WEBページから申し込むことで、利用料金が月額21,780円(税込)になるWEBページ限定割引を実施しています(2026年7月時点)。

 気になる方は公式サイトで、無料体験を始めてみると良いでしょう。

スタディサプリTOEIC®

スタディサプリTOEIC
出典:スタディサプリTOEIC®公式サイト

 スタディサプリTOEIC®は、株式会社リクルートが提供するTOEIC® L&R TEST対策アプリです。

特徴

 スタディサプリENGLISHには、「新日常英会話コース」「TOEIC® L&R TEST対策コース」「ビジネス英語コース」の3つのコースがあり、「TOEIC® L&R TEST対策コース」と「ビジネス英語コース」では、シャドーイングの機能が実装されています

 シャドーイングの機能では、自分の声を録音し、練習後に聞き直すことができます。ただし、AIや講師が発音の正確さを診断する機能はありません。お手本音声と録音した自分の声を聞き比べ、発音やイントネーションの改善点を自分で判断する必要があります。そのため、添削を受けたい人よりも、料金を抑えて自己チェックしながら練習したい人に向いています。

 TOEIC®対策でシャドーイングをするなら、スタディサプリTOEIC®(TOEIC® L&R TEST対策コース)がおすすめです。ディクテーションとシャドーイング、TOEIC® L&R TEST20回分相当の問題演習、英語講師・関正生氏による580本以上の講義動画など、TOEIC®対策に必要な教材が揃っています。24時間いつでもオンラインで受けられる「TOEIC® L&R IPテスト」も付いているので、実力試しも可能です。別途販売ですが、実践問題集や講義動画と連動したテキストを購入することもできるので、紙のテキストで学びたいというニーズにも合っています。

 また、「ビジネス英語コース」と「新日常英会話コース」には「英会話セットプラン」があり、オンライン英会話スクール「ネイティブキャンプ」のオンラインレッスンが受けられるのも特徴ですビジネス英語を身につけるためにシャドーイングをする人は、オンライン英会話と組み合わせて実践力を鍛えるのも良いでしょう

監修:嬉野克也氏のワンポイントアドバイス

 スタディサプリENGLISHには、アプリ内で自分の声を録音してお手本の音声と聴き比べられる機能が付いています。わざわざスマホで録音するのは結構面倒な作業なので、それがアプリの中でできるのは便利だと思います。

 また、TOEIC®やビジネス英語など、目的に合った教材が使える点も魅力です。他にも、「サイレントシャドーイング(声を出さないで行うシャドーイング)」ができるので、通勤中の車内など声が出せない場所でもシャドーイングができるのが優れていると思います。

料金

コース プラン 料金

TOEIC® L&R TEST

対策コース

ベーシックプラン

12カ月パック:32,736円(2,728円 / 月)

6カ月パック:18,348円(3,058円 / 月)

月払い:3,278円

ビジネス英語 ベーシックプラン

12カ月パック:32,736円(2,728円 / 月)

6カ月パック:18,348円(3,058円 / 月)

月払い:3,278円

英会話セットプラン

6カ月パック:39,468円(6,578円 / 月)

月払い:7,128円

新日常英会話コース ベーシックプラン

12カ月パック:20,856円(1,738円 / 月)

6カ月パック:11,748円(1,958円 / 月)

月払い:2,178円

英会話セットプラン

6カ月パック:32,868円(5,478円 / 月)

月払い:6,028円

※参照: スタディサプリENGLISH公式サイト。税込価格。2026年7月時点。

 スタディサプリENGLISHでは、すべてのプランで7日間の無料体験が利用できます。また、夏の学習応援キャンペーン(2026年7月9日〜8月4日)により受講料が安くなるキャンペーンを実施しています。

Speak

speak
出典:speak公式サイト

 Speakは、サンフランシスコの教育系スタートアップが開発したスピーキング特化型のAI英会話アプリです。

特徴

 Speakはシャドーイング専用のアプリではありませんが、フリートーク機能を活用すればシャドーイングの練習をすることができます

 Speakのフリートークには、レッスンをカスタマイズできる機能が付いています。例えば、「AIが英語コーチの役、自分がシャドーイング練習者の役」という設定にすることで、シャドーイングに対応したレッスンを作成することができます。レッスンの作成時には、教材のテーマ、単語数、難易度、スクリプトの有無など、自分に合った内容にカスタマイズすることができます。また、Speakには、音声認識AIが搭載されていて、アプリ内で発話内容についてアドバイスをもらうことができるのもメリットです。

 Speakでは、他のユーザが作成したシャドーイングのレッスンが公開されているので、自分に合うレッスンが見つかればそれを利用することもできます。ただ、自分でレッスンを作成したり、他のユーザが作成したレッスンの中から自分に合うレッスンを探したりしないといけない分、シャドーイングの利用にはハードルが高いと言えます

 Speakには、「プレミアム」と「プレミアムプラス」の2つのプランがあります。プレミアムのメインコンテンツは、AIとの英会話レッスンができる機能です。プレミアムプラスは、プレミアムに加えてレッスンをカスタマイズできる機能が使えます。レッスンをカスタマイズできるのはプレミアムプラスだけですので、シャドーイングのためにSpeakを利用するならプレミアムプラスに加入しましょう

料金

プラン 料金
プレミアム

年払い:19,800円(1,650円 / 月)

月払い:3,800円

プレミアムプラス

年払い:29,800円(2,483円 / 月)

月払い:5,800円

※参照: Speak公式サイト。税込価格。2026年7月時点。

 Speakには、年払いと月払いの2つの支払い方法があり、ひと月あたりの料金は年払いの方が安くなります。また、7日間体験(0円)と1カ月体験(180円)の2つの体験プランがあり、どちらか一方のみ利用できます。

スピークバディ

スピークバディ
出典:スピークバディ公式サイト

 スピークバディは、株式会社スピークバディが運営するスピーキング特化型のAI英会話アプリです。

特徴

 スピークバディは、アニメ調のAIバディ(AIキャラクター)と英会話が楽しめるアプリです。スピークバディにはシャドーイングの機能が付いていませんが、AIとの英会話レッスンを活用してシャドーイングをすることができます

 スピークバディの英会話レッスンは、「単語学習→リスニング→英会話→英作文→応用練習」の5つのステップで構成されています。まずはリスニングで話すスピードやイントネーションを確認して、次にお手本の音声を真似してオーバーラッピングやリピーティングをします。リピーティングに慣れてきたらシャドーイングにステップアップしましょう。

 スピークバディには、独立したシャドーイング専用レッスンはありません。ただし、各レッスンのリスニング音声やAIキャラクターとの会話文を教材にし、音声の少し後を追って発話することでシャドーイング練習に活用できます

 スピークバディの音声認識AIは、発話練習やAIとの会話に対して、発音や抑揚などを分析します。ただし、シャドーイングした音声そのものを専用に診断する機能ではありません

 一方、英語コーチングサービス「コーチバディ」の利用者は、シャドーイングがどの程度正確にできているか診断できる機能も利用できます。通常プランのみでは利用できないため、より本格的にシャドーイングに取り組みたい人は「コーチバディ」への加入も検討してみるとよいでしょう。(以下で詳しく解説)

 スピークバディには、「12カ月プラン」と「1カ月プラン」の2つのプランがあります。利用できるサービスの違いはないため、短期利用なら「1カ月プラン」、長期利用なら「12カ月プラン」を選択すると良いでしょう。

監修:嬉野克也氏のワンポイントアドバイス

 スピークバディには、AIの利点がふんだんに組み込まれています。きちんと英会話が成り立つクオリティのアプリですし、時間を気にせずに回数をこなせるので効果が期待できます

料金

プラン 料金
1カ月プラン 3,980円 / 月
12カ月プラン 28,400円 / 年(2,367円 / 月)
※参照: スピークバディ公式サイト。税込価格。2026年7月時点。

 スピークバディには、「12カ月プラン」と「1カ月プラン」のプランの他に、英語コーチングと組み合わせた「コーチバディ」というプランも提供しています。コーチバディの「スピーキングマスターコース(税込415,800円 / 12週)」と「マスタープラスコース(787,600円 / 24週)」には週1回外国人講師との英会話レッスンが付いているため、実践的なスピーキング力の向上が図れます。

コーチバディ

コーチバティ
出典:コーチバティ公式サイト

 コーチバディは、株式会社スピークバディが運営するスピーキング特化型のオンライン英語コーチングサービスです。

特徴

 コーチバディは、AI英会話アプリ「スピークバディ」から生まれたコーチングサービスです。日本人コーチによるコーチング+外国人講師による英会話レッスン+AI英会話アプリ「スピークバディ」を組み合わせてスピーキング力の向上を図ります。コーチバディでは「知っている英語を使える英語にする」というコンセプトがあり、スピーキング力を高める方法のひとつとしてシャドーイングを取り入れることがあります

 コーチバディでは、スピーキングレベル診断を行い、受講者のレベルに合わせたオーダーメイドの学習プランを提案してくれます。学習プランにシャドーイングを組み込みたい場合は、学習プランを立てる際にコーチに相談してみましょう

 コーチバディでは、毎週の通話コーチングと日々のフィードバックの中でシャドーイングに関するアドバイスをもらうことができます。また、シャドーイングがどれだけ正確にできているか診断する機能を活用することで、より効果的なシャドーイングを行うことができます。さらに、不定期のウェビナーで実践的なシャドーイングに関する解説を受けることもできます。

 ただ、シャドーイングに特化したサービスではないので、あくまでも「シャドーイングはスピーキング力を高める方法のひとつ」として位置付けられている点に注意しましょう。

料金

コース コース内容 料金
ベーシックコース

・専用のカリキュラム

・毎週の通話コーチング

・1日1.5時間の学習×84日

・日々のフィードバック

283,800円
スピーキングマスターコース

・専用のカリキュラム

・毎週の通話コーチング

・1日1.5時間の学習×84日

・日々のフィードバック

・毎週の外国人講師との英会話

415,800円
マスタープラスコース

・専用のカリキュラム

・毎週の通話コーチング

・1日1.5時間の学習×168日

・日々のフィードバック

・毎週の外国人講師との英会話

787,600円
※参照: コーチバディ公式サイト。2026年8月時点

「ベーシックコース」「スピーキングマスターコース」「マスタープラスコース」の3つのコースがあり、いずれのコースでもカリキュラムにシャドーイングを組み込むことができます。「スピーキングマスターコース」と「マスタープラスコース」には、外国人講師との英会話レッスンが含まれているため、より実践的な英会話トレーニングがしたい人は、「ベーシックコース」以外のコースを受講するとよいでしょう。

abceed

abceed
出典:abceed公式サイト

 abceedは、株式会社Globeeが提供するAI英語教材アプリです。

特徴

 abceedは、TOEIC®や英検対策の教材、映画・ドラマ・アニメなどの映像作品、英字新聞やニュース記事、AI英会話レッスン、ライブ講義など、1,000以上のコンテンツが利用できる英語教材アプリです。abceedには、シャドーイング専用のレッスンはありません。ただ、TOEIC®対策の教材や映像作品、AI英会話を利用してシャドーイングの練習をすることができます

 TOEIC®対策の教材には、『英語シャドーイング100本ノック(出版社:コスモピア)』『改訂新版 決定版 英語シャドーイング【超入門】(出版社:コスモピア)』など、シャドーイング専用の教材が収録されています。他にも、単語・リスニング・リーディング・過去問・多読などの教材が充実しているので、総合的に英語力を鍛えたい人にもおすすめです

 また、映画やドラマなどの映像作品をシャドーイングに利用することもできます。字幕のON / OFFを切り替えられるため、単語やフレーズがうまく聞き取れない時は字幕(スクリプト)を見ながら練習することができます。AI英会話は、「表現の学習→リスニング→発音練習→英作文→フリートーク」という流れで、段階的に学べる設計になっています。シャドーイングができるレッスンはありませんが、リスニングや発音練習を利用してシャドーイングをすることができます

 abceedには、「Freeプラン」「Proプラン」「AI英会話プラン」「映画・ドラマ見放題プラン」の4つのプランがあります。教材が使えるのは「Proプラン」のみですので、シャドーイングのためにabceedを利用するなら「Proプラン」への加入がおすすめです

監修:嬉野克也氏のワンポイントアドバイス

 abceedは、教材がとにかく多い(Proプラン)のが魅力です。また、アプリ内で録音機能が使えますし、発音が違うところをチェックしてくれる機能も付いているので、使い勝手が良かったです。

料金

プラン 料金
Freeプラン 無料
Proプラン

1年プラン:23,800円(1,983円 / 月)

3カ月プラン:8,000円(2,666円 / 月)

1カ月プラン:3,300円

AI英会話プラン

1年プラン:7,200円(600円 / 月)

1カ月プラン:1,000円

映画・ドラマ見放題プラン

1年プラン:7,200円(600円 / 月)

1カ月プラン:1,000円

※abceed公式サイト。税込価格。2026年7月時点。

 教材が使える「Proプラン」には、1年プラン、3カ月プラン、1カ月プランの3つのプランがあり、長期利用なら1年プランが割安になります。

 なお、無料で利用できるFreeプランはありますが、Proプランには無料体験がないため、1カ月プランに加入して使用感を試してみるのもありでしょう。

SpeakNow

SpeakNow
出典:SpeakNow公式サイト

 SpeakNowは、株式会社NEXTsが運営する英語コーチングスクールです。

特徴

 SpeakNowは、日本人コーチとネイティブ講師によるダブルサポートを行っている英語コーチングスクールです。SpeakNowにはシャドーイングに特化したレッスンはありませんが、学習プランや勉強法はオーダーメイドで設計することができますし、SpeakNowのオリジナルアプリを活用することでシャドーイングの練習をすることができます

 オリジナルアプリでは、録音した音声を提出することで、ネイティブが文法のミスや発音のコツなどを教えてくれたり、正しい音声を録音して返信してくれたりします。そのため、例えば「シャドーイングの音声を録音する(シャドーイング用教材は自分で用意)→音声を提出する→ネイティブによる添削を受ける→ネイティブの正しい音声を聞いてシャドーイングする」という流れで、シャドーイングの練習をすることができます。AIではなくネイティブによる発音添削で練習できるのがSpeakNowの特徴です

 また、SpeakNowは英語コーチングスクールであるため、おすすめのシャドーイング用教材を紹介してもらったり、チャットで相談したりできるのもメリットです。SpeakNowでは、1日1.5時間の学習時間を目安としていますので、「独学では不安」という人がモチベーションを保ちながら英語力を鍛えるのにも向いているサービスです。

料金

料金
29,800円〜 / 月
※参照: SpeakNow公式サイト。2026年8月時点

 SpeakNowの料金は、月額29,800円〜と、コーチングスクールの中では低価格になっています。具体的な料金は、受講期間や学習内容によって異なるため、無料カウンセリングを受けて確認してみてください。

シャドプラス

シャドプラス
出典:シャドプラス公式サイト

 シャドプラスは、英語コーチングスクール「ENGLISH COMPANY」が開発したシャドーイングに特化したアプリです。

特徴

 シャドプラスは「シャドーイングは準備が9割」というコンセプトで、シャドーイングの効果を最大化するために「準備」に焦点を当てた設計のアプリです

 具体的な学習の流れは、「ステップ1 単語学習(単語やフレーズの意味と発音を確認)」「ステップ2 チャンク(意味のまとまりごとに内容を理解)」「ステップ3 リピーティング(チャンクごとに音読練習)」「ステップ4 シャドーイング」という4つのステップで構成されています。この1〜3のステップを踏むことで、効果的にシャドーイングができるようになっています

 シャドプラスには、「バリュープラン」と「フィードバックプラン」の2つのプランがあります。バリュープランは、シャドーイング教材、文法動画、ウェビナーの視聴など、基本的な機能が揃ったプランです。フィードバックプランは、バリュープランの機能に加えて、シャドーイング音声の添削(1日1回まで)が受けられるプランです。

 シャドーイングの教材は、The Japan Times Alphaの記事やロイター配信のニュース動画など、「生きた英語」が学べるようになっています。また、文法解説動画(全40本)が見放題になっています。文法解説動画では、「ネイティブはどういう気持ちでこう話すのか」を解説しているため、丸暗記に頼らず英語を理解するコツをつかむことができます。ウェビナーは、ENGLISH COMPANYの講師が、「効果的な学び方」や「スピーキング力の伸ばし方」など、英語力の基礎を身につけるための方法について解説します。

料金

プラン 料金
バリュープラン 4,378円 / 月
フィードバックプラン 21,780円 / 月
※参照: シャドプラス公式サイト。税込価格。2026年7月時点。

 シャドプラスのプランは、どちらも月額料金制です。有料オプションとして、「TOEIC® オンラインIPテスト」「パーソナルトレーニング(1回90分)」の申込もできます。

 なお、バリュープランのみ7日間の無料トライアルが利用できます

レシピー

レシピー
出典:公式サイト

 レシピーは、AI英語学習プラットフォーム「POLYGROTS」が提供する総合英語学習アプリです。

特徴

 レシピーは、単語・文法・リーディング・リスニング・スピーキング・ライティング・TOEIC®対策・AI英会話まで、英語学習に必要な機能を1つのアプリに集約した「All in One型」のサービスです

 レシピーには、アプリ内の英文を使ってシャドーイングできる機能があります。スピーキング学習や単語学習の例文などで「発音チェック」から「シャドーイング」を選び、お手本音声を追いかけて発話します。発話は録音され、練習後に自分の音声を再生できるほか、総合点や発音スコア、苦手な発音の解説動画を確認できます。

 レシピーには、AIが学習カリキュラムを自動生成する「Myレシピ」という機能が付いています。この機能により、伸ばすべきスキルを中心に、総合的に英語力を高めていくことができます。そのため、「シャドーイングだけしたい人」よりも、「総合的に英語の技能を高めたい人」に向いているアプリだと言えます

 レシピーには、「フリー」「ベーシック」「スタンダード」「プロ」の4つのプランがあります。英語記事のリーディングと単語学習だけなら「フリー」、AI発音チェック機能のみの利用なら「ベーシック」、Myレシピで総合的に英語を学ぶなら「スタンダード」、AIや講師による添削を受けるなら「プロ」の加入が必要です。

料金

プラン 料金
フリー 0円 / 月
ベーシック

12カ月:19,080円(1,590円 / 月)

3カ月:7,280円(2,427円 / 月)

スタンダード

12カ月:28,560円(2,380円 / 月)

3カ月:10,800円(3,600円 / 月)

プロ

12カ月:49,080円(4,090円 / 月)

3カ月:18,000円(6,000円 / 月)

※参照: レシピー公式サイト。税込価格。2026年7月時点。

 レシピーでは、7日間の無料体験を利用することができます。また、プロプランと週1回のオンライン英会話レッスンがセットになった「パーソナルレシピ型英会話プログラム(税込79,800円 / 4カ月、または税込159,000円 / 8カ月、または税込239,000円 / 12カ月)」というプランもあります。日本人バイリンガル講師によるオンラインレッスンで実践的なスピーキングもしたい人は、こちらのプランが適しています。

シャドーイングにおすすめの教材・本6選

 市販教材にも、シャドーイングにおすすめの教材がたくさんあります。CDや音声DLが付いている教材や、基礎から段階的に学べる教材など、教材によって特徴が異なります。自分に合った学習ができるように、3つのレベルに分けておすすめの教材を紹介します。

初心者向けのおすすめ教材

 初心者は、短くて簡単な英文から練習できる教材がおすすめです。例えば、スクリプトと日本語訳がセットになっていて、音声の再生速度が調整できるものだと、無理なくシャドーイングを始められます。また、発音や音声変化について詳しい解説があると、英語について理解を深めながらシャドーイングをすることができます。

 初心者におすすめの本は、次の2つです。

はじめての英語シャドーイング[音声DL付]~シンプルなのに効果は絶大!』(著者:中林くみこ、出版社:アルク)

 7000人以上の英語指導をしてきた著者がおすすめする初級者・初心者の教材です。英文が短めで手順もシンプルなため、無理なくシャドーイングをスタートできます。

新ゼロからスタートシャドーイング 入門編』(著者:宮野智靖、出版社:ジェイ・リサーチ出版)

 2017年の初版から長く支持されている教材が、2026年にリニューアルしました。1日10分×62日のプログラムで、初心者でも無理なく続けられます。

中級者向けのおすすめ教材

 中級者は、実践的な英語に触れられる教材がおすすめです。例えば、ビジネス英語や旅行英語、英語ニュースなどを扱った教材は、実際のコミュニケーションで使われる自然な表現を学ぶのに適しています。また、少し長めの会話やスピーチを収録した教材であれば、まとまった英文を聞き取る力も養えます。

 教材を選ぶ際は、難易度だけでなく、自分の興味や目的に合っている教材を選ぶことで、学習のモチベーションを維持しやすくなります。中級者におすすめの本は、次の2つです。

TOEICリスニング満点コーチが教える 3ヶ月で英語耳を作るシャドーイング 改訂2版』(著者:谷口恵子、出版社:リチェンジ)

 1日30分×3カ月でリスニング力アップを目指す教材です。AIを使ってオリジナルのシャドーイング教材を作る方法も解説しています。初心者から中級者以上の幅広いレベルに対応しています。

改訂第2版 決定版 英語シャドーイング[音声DL・電子版付]』(著者:門田修平・玉井 健、出版社:コスモピア)

 スピーチ、ニュース、インタビューなど、多彩な素材で実践的なトレーニングができる教材です。19本のトレーニングメニューの中から、自分の英語レベルや興味のある教材を選んでトレーニングすることができます。

上級者向けのおすすめ教材

 上級者は、ネイティブ向けのコンテンツを教材にするのがおすすめです。海外ニュースやインタビューなど、自然なスピードや多様な表現に触れられる教材を使うことで、幅広い英語を聞き取る力が付いてきます。また、「TOEIC®対策をしたい」「ビジネス英語を身につけたい」など、学習の目的がはっきりしている人は、専門的で実用的な教材を選ぶのもおすすめです。

 上級者におすすめの本は、次の2つです。

CD付 耳と口が「英語モード」になる 同時通訳者のシャドーイング』(著者:木内裕也、出版社:KADOKAWA / 中経出版)

 初めは簡単な英文からスタートして、後半は「上級〜実践編」で本格的なシャドーイングにチャレンジします。日常会話からビジネストーク、インテリジェントな話題など、幅広いトピックで豊富なネイティブ表現を学ぶことができます。

CD2枚付 シャドーイングで学ぶ TOEIC TEST 860突破ボキャブラリー』(著者:大賀リヱ・Bill Benfield・Ann Gleason、出版社:アスク)

 TOEIC®のハイスコア取得にターゲットを絞ったボキャブラリー学習書です。見出し語約1500語+関連語500語を27ユニット、4週間のプログラムで学習して、860点レベルの語彙の習得を目指します。

シャドーイングにおすすめのアプリ・教材の選び方

 アプリストアや書店にはシャドーイング用のアプリや教材がたくさん並んでいて、「どれを選べばいいのだろう」と迷ってしまう人もいると思います。正しくアプリ・教材を選ばないと効果的なシャドーイングができないので、次にあげる5つのポイントを意識してアプリ・教材を選んでみてください。

自分の英語レベルより少し簡単なものを選ぶ

 シャドーイングでは、少し簡単なアプリ・教材を選ぶのがポイントです。「単語やフレーズがわからない」「スピードが速すぎて聞き取れない」という状態だと、音声に付いていくだけで精一杯になり、効果的なトレーニングができません。そのため、自分の英語レベルより少し簡単なもの(スクリプトを見て8割程度の英語が理解できるのが目安)を選ぶのがおすすめです。

スクリプトと日本語訳があるものを選ぶ

 シャドーイングでは、英語の意味を理解した上で取り組むことが大切です。そのため、スクリプトと日本語訳が用意されているアプリ・教材を選びましょう。分からない単語や表現を確認できるだけでなく、内容を理解してからシャドーイングを行えるため、より高い学習効果が期待できます。特に初心者は、日本語訳だけでなく、語句や文法の解説が充実したアプリ・教材を選ぶと安心です。

音声速度を調整できるものを選ぶ

 ネイティブのスピードに付いていける中級者以上でなければ、ネイティブが話す速度が速すぎると感じるかもしれません。そのため、再生速度を変更できるアプリや教材を選ぶのがおすすめです

 最初は0.8倍や0.75倍程度の速度で練習し、慣れてきたら通常速度へ戻していくことで、無理なくステップアップできます。また、区間リピート機能や一文ごとの再生機能があれば、苦手なフレーズを重点的に練習できるため、効率よく学習できます。

録音・発音チェック機能があるものを選ぶ

 シャドーイングでは、自分の発音を客観的にチェックすることも重要です録音機能があるアプリなら、自分の発音をお手本の音声と比較できるため、アクセントやイントネーション、リズムの違いを把握しやすくなります。また、AIによる発音評価機能が搭載されたアプリであれば、苦手な発音や改善点を確認しながら効率よく学習できます。

 書籍などの録音機能がない教材の場合は、スマホのボイスメモを活用するなどして、定期的に自分の発音をチェックしてみましょう。

学習目的に合うジャンルを選ぶ

 シャドーイング教材には、日常英会話、ビジネス英語、旅行英語、英語ニュース、TOEIC®・英検®対策など、多様なジャンルがあります。学習効果を高めるためには、自分の学習目的に合った教材を選ぶことが大切です

 例えば、英会話を上達させたい人は日常会話中心の教材、仕事で英語を使いたい人はビジネス英語、資格試験対策ならTOEIC®や英検®向けの教材が適しています。また、興味のあるトピックを選ぶことで、学習へのモチベーションも維持しやすくなります。

監修:嬉野克也氏のワンポイントアドバイス

 シャドーイングの教材選びで最も大切なのは、簡単な教材を選ぶことです。特にリスニングが苦手な人や初めてシャドーイングにチャレンジする人は、すでに知っている英文を使って練習をするのがおすすめです。例えば、TOEIC®対策をしている人なら、パート1やパート2の音声を使うのも良いと思います。

 シャドーイングの効果を上げるためには、「正確なリスニング」「意味の理解」「正しい発話」が欠かせません。そのため、難しい教材を選んで挫折するよりは、簡単な教材から始めて、徐々にステップアップしていくことが大切です。

初心者向け|シャドーイングの正しいやり方

 いきなりシャドーイングに挑戦するのは、英語初心者には難易度の高いことだと思います。初心者でも実践しやすいように6つのステップに分けて正しいシャドーイングの方法を解説しますので、焦らず丁寧に学習しましょう。

STEP1:まずは音声だけを聞く

 まずは教材の音声を聞いて、話すスピードやイントネーション、音のつながりやリズムをつかみましょう。この段階では、無理に内容を理解しようとしたり、発音を真似したりする必要はありません。「どのくらい聞き取れるか」「聞き取れない部分はどこか」を把握しておくことで、STEP2以降の学習がスムーズに進められます。「1回聞いただけではよくわからない」という場合は、2回、3回と音声を聞いてみてください

STEP2:スクリプトと日本語訳を確認する

 次に、スクリプトと日本語訳を確認します。意味が分からないままシャドーイングをすると、ただの音真似になって学習効果が十分に得られません。分からない単語やフレーズがあれば、この段階で調べておきましょう。内容を理解しておくことで音声と意味が結び付き、シャドーイングの効果が上がります

STEP3:音声を聞いてリピーティングする

 スクリプトと日本語訳を確認できたら、次はリピーティングをしてみましょう。いきなり1文をリピートするのが難しい場合、1フレーズずつ音声を止めながら、丁寧にリピートすることが大切です。1フレーズでリピートできるようになったら、2フレーズ、3フレーズと増やしていき、1文がリピートできるまで練習してみてください。

STEP4:音声に合わせて音読する

 スクリプトを見ながら音声に合わせて一文ずつ音読(オーバーラッピング)しましょう。お手本に被せるように音読する「オーバーラッピング」は、話すスピードや音のつながり、強弱などを練習するのに効果的です。シャドーイングをする前にリピーティングとオーバーラッピング音読をすることで、スムーズに音声を追いかけられるようになります

STEP5:スクリプトを見ながらシャドーイングする

 音読(オーバーラッピング)に慣れたら、スクリプトを見ながらシャドーイングをします。スクリプトを見ながらシャドーイングをすることで、聞き取りにくい単語やフレーズを確認しながら練習することができます。途中でついていけなくなっても気にせず、何度も繰り返し練習しましょう。

STEP6:スクリプトを見ずにシャドーイングする

 スクリプトを見ながらシャドーイングができるようになってきたら、いよいよ本格的なシャドーイングに挑戦しましょう。耳だけを頼りに英語を聞き取り、すぐに発音することで、実践的なリスニング力が鍛えられます。

 最初は難しく感じるかもしれませんが、聞き取れない部分があればスクリプトを確認して、何度も挑戦することが大切です。この練習を繰り返すことで、英語の音声を素早く理解して自然に発音する力が身についていきます。

STEP7:録音して音声と比べる

 最後に、自分の音声を録音してお手本の音声と比べてみましょう。自分では正しく発音できているつもりでも、録音を聞くと発音やアクセント、リズム、話すスピードの違いに気付くと思います。客観的に自分の英語を確認することで改善点が明確になり、発音の精度を高めていくことができます。録音機能や発音チェック機能が搭載された英語学習アプリを活用することで、効率よくシャドーイングを続けられるでしょう。

監修:嬉野克也氏のワンポイントアドバイス

 シャドーイングは効果が高い学習法ですが、一方で英語初心者の方には難しい学習法だと思います。例えば、TOEIC®600点を下回るくらいだと、知らない単語が出てきたり、スピードが速すぎたりして、効果的なシャドーイングができないかもしれません。私自身も、初めてシャドーイングに取り組んだ時は全然上手くできなくて、挫折した経験があります。

 ただ、いろいろとやり方を変えてみる中で、「はっきりと聞き取れて発話できている感覚」がわかってきて、徐々にコツをつかむことができました。英語初心者の方も最初は大変かもしれませんが、1STEPずつしっかりと取り組むことで、きっとシャドーイングのコツをつかんで、英語力を伸ばしていくことができるはずです

シャドーイングで失敗しやすいNG例

「シャドーイングは効果がない」と言う人もいますが、多くの場合はシャドーイングの取り組み方に問題があるようです。そこで、シャドーイングで失敗しやすいNG例を参考に、正しいシャドーイングの取り組み方を確認してください。

難しすぎる教材を選んでいる

 自分のレベルに合わない教材を選んでしまうと、「単語がわからない」「速すぎて聞き取れない」「口が回らない」など、効果的な学習ができません。教材は、内容をおおよそ理解できるレベルのものを選ぶことが大切です。

 初心者であれば、日常会話や短いフレーズが中心の教材から始め、慣れてきたら徐々に難易度を上げていきましょう。「少し簡単だ」と感じるくらいの教材の方が、発音やイントネーションまで意識しながら練習できるため、結果的に学習効果が高まります。

意味を理解せずに音だけまねしている

 シャドーイングは音声をそのまま真似する学習法ですが、意味を理解せずに音声だけを繰り返しても効果は限定的です。意味の理解がきちんとできていないと単なる音真似になってしまい、英語を理解する力が身につきません。

 初心者の場合は、シャドーイングを始める前にスクリプトを確認し、分からない単語やイディオム、文法を調べておきましょう。内容を理解した上でシャドーイングをすることで、音と意味を結び付けながら学習を進められます

発音やリズムを確認していない

 発音記号通りに単語を発音するだけでは、自然な英語を身につけることはできません。強弱やイントネーション、音のつながり、リズムなども重要な要素です。いきなりシャドーイングをするのではなく、リスニングやオーバーラッピングを組み合わせて発音やリズムを確認することで、より効果的な学習をすることができます。

毎回長時間やろうとして挫折する

「毎日1時間」など、初めから高い目標を設定してしまうと挫折してしまう原因になります。また、長時間の学習は集中力が切れやすく、学習効率も下がってしまいます。シャドーイングは、短時間でも毎日継続することが重要です。初心者は5〜10分、中級者以上は10〜20分を目安に、毎日無理なく続けられる学習習慣をつくりましょう。

自分の音声を録音していない

 自分では正しく発音しているつもりでも、実際にはお手本のように発音できていないことがあります。そのため、自分の音声を定期的に録音し、お手本と比較するのがおすすめです。自分の音声とお手本の音声を聴き比べることで、発音やイントネーション、話すスピードなどの違いを客観的に確認できるため、改善点が分かりやすくなります録音機能や発音チェック機能を搭載したアプリを活用することで、効果的な学習をすることができます。

監修:嬉野克也氏のワンポイントアドバイス

 シャドーイングがうまくできない理由のひとつに「自分の声が大きすぎる」というのがあります。自分の声が大きいと音声が正しく聞き取れなくなってしまいますので、声は小さくても良いですから、口の形と舌の位置はしっかりと再現した上で、耳に意識を集中させてください。例えば、サイレントシャドーイングでも、それらの点に注意すれば効果があります。サイレントシャドーイングなら、車内でも手軽にできますので、ぜひ試してみてください。

レベル別|シャドーイングのおすすめ学習法

 シャドーイングは、初心者から上級者まで効果的な学習法です。ただ、学習者のレベルによって効果的な学習法が異なるので、自分に合った方法でシャドーイングをすることが大切です。

初心者は1日5〜10分・短い会話文から始める

 英語学習は、継続的に行うことで効果を発揮します。いきなり長時間の学習をしたり、難しい教材を使ったりすると挫折しやすいため、1日5〜10分を目安に短い会話文から始めるのが良いでしょう。教材は「これだと簡単かな?」と感じるレベルから始めるのがおすすめです。

 最初はスクリプトを見て内容を確認してからシャドーイングを行うと、無理なく学習を進められます。聞き取れない部分があっても気にせず、同じ教材を何度も繰り返し練習することで、徐々に英語の発音やイントネーションに慣れていきましょう。

中級者はビジネス英語やニュース素材に挑戦する

 ある程度英語に慣れてきた中級者は、ビジネス英語やニュース素材など、実践的な教材に挑戦してみましょう。会議やプレゼンテーション、ニュース記事などを教材にすることで、語彙や表現の幅を広げることができます。最初は難しく感じるかもしれませんが、スクリプトで内容を確認してから繰り返し練習すれば、徐々に聞き取れるようになります。

 また、自分の音声を録音してお手本と比較する学習法もおすすめです。自分の発音を確認することで、発音やリズム、イントネーションの改善点を把握しやすくなります。

上級者はTED・Podcast・海外ニュースを活用する

 上級者は、TEDやPodcast、海外ニュースなど、ネイティブ向けのコンテンツを積極的に活用しましょう。これらの教材は話すスピードが速く、テーマも幅広いため、高度なリスニング力や語彙力を養うのに適しています。また、プレゼンテーションやディスカッション、インタビューなど、多様な話し方や表現に触れられる点もメリットです。

 また、上級者はインプットとアウトプットの質やバランスを考えるのも大切です。インプットでは、AIや講師による添削を受けることで、発音やリズムを効果的に改善していけます。アウトプットでは、シャドーイングで学んだ表現を英会話や英作文で実際に使うことで、より実践的な英語力を身につけることができます。

監修:嬉野克也氏のワンポイントアドバイス

 初心者の方は、簡単な教材を使って、ゆっくりでシンプルな音声から始めましょう。「シャドーイングのコツをつかめたな」と思えてきたら、スピードを少し速くして徐々にレベルアップしてみてください。教材を難しくしてしまうと、知らない単語が出てくるなどして、シャドーイングの効果が下がってしまいます。そのため、難易度を上げるなら、スピードを調整するのがおすすめです

 中級者になると、「少し難しいかな」と思うくらいの教材を使ってみるのもおすすめです。徐々に負荷をかけていくことで、よりレベルアップしていけます。

 上級者は、初見の音声や英語ニュースを使ったシャドーイングにチャレンジして、さらに英語力を高めていきましょう。

シャドーイングに関するよくある質問

 シャドーイングに関するよくある質問を7つ集めました。シャドーイングを始めようか悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。

  • シャドーイングは初心者にも効果がありますか?

     はい、シャドーイングは初心者にも効果が期待できる学習法です。ただし、最初から難しい教材を選ぶと、音声についていけず挫折しやすくなります。初心者は、スピード調整ができる教材や、短いフレーズを収録した教材から始めるのがおすすめです。また、最初はスクリプトを確認してからシャドーイングをすると、音声と意味を結び付けやすくなります。

  • シャドーイングは毎日何分やればいいですか?

     毎日10〜20分を目安にするのがおすすめですシャドーイングは、短時間でも毎日継続して学習する方が効果を得やすいとされています。初心者の場合、慣れないうちは10分程度から始め、無理なく続ける習慣を作ることが大切です。慣れてきたら、20〜30分程度まで学習時間を増やすとより効果的です。

  • 無料で使えるシャドーイング教材はありますか?

     はい、無料で利用できるシャドーイング教材は数多くあります。例えば、NHKが提供する無料の語学学習サービスの「NHKゴガク」、アメリカの国営放送Voice of Americaが提供する英語学習サイト「VOA Learning English」、YouTubeやPodcastで配信されている英語学習チャンネルなどがあります。

     

     また、英語ニュースサイトの音声コンテンツもシャドーイングに活用することができます。ただし、無料で使えるシャドーイング教材は、発音チェックや専門的なアドバイスが受けられないのがデメリットです。

  • YouTubeやPodcastでもシャドーイングできますか?

     はい、YouTubeやPodcastでもシャドーイングができます。どちらも無料で利用できるコンテンツが豊富なこと、自分の興味があるテーマを選べること、再生速度を調節できることなどがメリットです。ただ、意味を理解しないまま「音真似」になってしまうこと、正しい発音のフィードバックが得られないことなどの危険性もあるため、適切な教材選びが大切です

  • シャドーイングとディクテーションはどちらがおすすめですか?

     どちらも英語力向上に役立つ学習法ですが、鍛えられる力が異なります

     

     シャドーイングは、聞こえた英語をすぐに発音することで、リスニング力やスピーキング力の向上が期待できます。一方で、ディクテーションは聞こえた英語を書き取る学習法で、聞き取れなかった部分を可視化したり、音声と文字を一致させたり、文法や語彙を定着させたりするのに適した学習法です。

     

     リスニング力を総合的に伸ばしたい場合は、シャドーイングとディクテーションを組み合わせた学習もおすすめです

  • シャドーイングだけで英語は話せるようになりますか?

     シャドーイングはスピーキング力の向上に役立ちますが、それだけで英語をすらすらと話せるようになるわけではありません。

     

     シャドーイングは、英語の発音やイントネーションを身につけることができます。しかし、自分の考えを英語で表現するには、単語やイディオム、文法などの学習や英会話練習も必要です。英会話力を向上させたい場合は、英会話レッスンを組み合わせると効果的です

  • シャドーイングアプリと本はどちらがおすすめですか?

     様々な機能を活用しながらスキマ時間に利用するならアプリ、コストを抑えて自分に合ったレベルでじっくり学ぶなら本がおすすめです。

     

     シャドーイングアプリはスマホ1つで学習できるため、スキマ時間に学習しやすいのがメリットです。速度調整、録音機能、学習記録などが充実していて、AIによる添削や講師によるフィードバックを受けられるアプリもあり、独学でも取り組みやすい点が魅力です。

     

     本はアプリよりも低コストで始められるのがメリットです。解説が充実している本が多く、自分に合ったレベルの本を購入することで体系的・段階的に学習を進められます。

監修:嬉野克也氏のワンポイントアドバイス

「リスニング力を高めたい」という理由でシャドーイングを始める方が多いのですが、何のためにリスニング力を高めたいのか、その目的を明確に持つことが大切です。例えば、ビジネス英語を身につけたいなら、ビジネス英語を使った教材を選びましょう。実際のシーンを想定した教材を使うことで英文のストックを増やせるので、英会話力の向上にも効果が期待できます

まとめ

 シャドーイングは、リスニング力、発音やイントネーション、英語脳の土台づくりなどに効果が期待できる学習法です。ただし、効果を実感するためには、自分の英語レベルに合ったアプリや教材を選び、正しい手順で学習を継続することが大切です。また、無料教材を活用して独学でシャドーイングをするのは、非常に難易度が高い学習法です。ぜひ、本記事で紹介したアプリや書籍を活用して、効率的で効果的なシャドーイングをしてもらえたらと思います

監修:嬉野克也氏のワンポイントアドバイス

 シャドーイングは、間違いなくリスニングのスキルが高まる学習法ですので、「リスニングに伸び悩んでいる」と感じる人に特におすすめです。最初はハードルが高く感じるかもしれませんが、ひとつずつステップを踏んでいくことで確実に効果が出てきます。また、シャドーイングはリスニング力もスピーキング力も鍛えられるお得な学習法だと思いますので、「シャドーイングをしようか」と迷っている方は、ぜひチャレンジしてみてください。