神田女学園中学校高等学校
奥田礼章(のりあき)広報部部長

 創立136年の伝統ある女子教育校。生徒一人一人が主役として学校生活を送れるよう、自分で選択できるカリキュラムが用意されていることが特徴的だ。中高一貫校ながらも、あえて「中学3年間+高校3年間」で区切って展開。広報部部長の奥田礼章(のりあき)教諭は「生徒たちは、中高の6年間で大きく変わります。だからこそ、入学時に6年後の未来を規定したくないのです」と語る。

 中学では、少人数クラスで徹底した英語教育と多言語への挑戦を行う。英語の授業のうち半分はネイティブ教員が担当。その結果は英検取得状況にも表れており、入学時の偏差値にかかわらず、中3の85%が英検3級を、55%が準2級以上まで取得するという。高校では3コースを展開。言語教育や探究学習をもっと深めたい生徒向けの「キャリアデザインコース」、留学が必修で現地の高校の卒業資格取得も目指せる「グローバルコース」、一般受験で難関大などを目指して学びの楽しさを深掘りする「アドバンストコース」がある。

ニコルプロジェクトで
多角的な思考力を伸ばす

 さらに同校の大きな特色が、キャリア観を深める独自の探究活動だ。社会のあらゆる課題の中から、自然(Nature)・文化(Culture)・生命(Life)に関わるテーマを定め、課題解決に向けて調査・観察・レポート活動を行う「ニコル(NCL)プロジェクト」が中心になる。中1から高2まで、自分の好きなテーマで研究し、プレゼンと最低1万字の論文執筆を行う。テーマはK-POPや人気キャラクターなど生徒の純粋な「好き」を起点に、大学での「本物の学問」につながる活動になっている。

 その探究活動をサポートする存在でもあるのが、全国に75校ものつながりを持つ「広域高大教育連携校」だ。単なる「指定校制度」の関係を超え、生徒たちと一緒に探究していく協働的な連携を結んでいる。「生徒の論文テーマが高度になった際には、その分野の最先端を研究している全国の大学の先生に直接アドバイスを頂いています」と奥田教諭。取り組んできた内容は、年に1回の「ニコルアワード」で発表する。このニコルプロジェクトを通じて、生徒たちは一つの事象を客観的に分析し、多角的に物事を捉える力や論理的思考力を身に付けている。

 中学3年間で、母語・外国語での言語運用能力を高めた上で、高校3年間では自分の知的好奇心や探究心を伸ばし本格的な学問につなげていく。このような、個人の「好き」な気持ちを後押しする教育で、生徒たちは6年間で劇的な変化を遂げる。入学時と大学合格時では、偏差値が平均で20上がるという。奥田教諭は「異性の目を気にせず、好きなことに没頭できる女子校ならではのおおらかな雰囲気の中で、生徒たちは互いの価値観を認め合い、主体性を育んでいる」と語る。同校の温かな空気と実践的なカリキュラムは、生徒が自分の未来を切り開くための力強い原動力となっている。

年間を通して探究活動に励み、毎年3月には成果発表会「ニコルアワード」を行い、成果を披露し合う。広域高大教育連携校が審査に参加することも
●問い合わせ先
神田女学園中学校高等学校
〒101-0064 東京都千代田区神田猿楽町2-3-6
TEL:03-6383-3751
URL:https://www.kandajogakuen.ed.jp/