攻玉社中学校・高等学校
舘山圭一広報企画部長

 2026年度の特別選抜入試より、国算2教科型の受験方式を加えた攻玉社。25年度に比べ出願者・受験者数が大幅に増加、同入試を通じて例年より多くの生徒を攻玉社に迎え入れた。「実施日の2月5日は、受験日程も終わりを迎える頃。最後まで、男子校で学びたいと考える保護者と生徒の思いに応えることができました」と述べるのは、国語科教員で広報企画部長を務める舘山圭一教諭だ。

 算数1教科型に比べると算数の難易度が易化、かつ国語は基本となる漢字力や、読解力・表現力で臨めることから、国算2教科型を選ぶ受験者が多かったという。27年度も、引き続き同様の形式で特別選抜入試を実施する方針だ。なお、帰国生向けに実施する国際学級(帰国生)の27年度入学試験は、試験日を早めるなど募集要項の内容を一部変更する。より多くの帰国生が攻玉社を目指せるように、との思いからだ。

独自の探究学習を通じて
学問と向き合える6年間

「他山の石以(もっ)て玉を攻(みが)くべし」を建学の精神に掲げる攻玉社。「他者から謙虚に学び、自らを磨く」という教えの通り、生徒たちはお互いに切磋琢磨できる関係を築きながら、学問に向き合い、自身の人間性や知性を伸ばしていく。また、それらを無理なく体得できるように工夫された学びを用意している。

 例えば、中1・2では「自由研究」に取り組み、中3になると1年かけて研究テーマについて1万字以上の卒業論文を書き上げる。24年度は睡眠をテーマに、記憶の定着に効果的な学習方法について、大人顔負けのレベルにまとめた生徒がいた。

「自由研究の目的は、自分自身が設定したテーマを基に、好奇心を刺激しながら学びを深めていくことです。2年間かけてじっくり自分と向き合い、『好き』を深掘りしていくことが、質の高い論文作成にもつながるのではと思います」(舘山教諭)

 中3を対象とした探究型学習の「水曜講座」では、教員の専門性を生かしたユニークな授業の中から、生徒の希望に応じて受講する。25年度に実施した「地域の歴史を学ぶ」講座では、旧めぐろ歴史資料館に赴き、攻玉社OBの学芸員に話を聞いた。

「この講座は、体験型の学びを重視することから、フィールドワークの機会が多いのが特徴です。加えて今回は、在校時から史学に関心があり、それを職業につなげた学芸員のOBと実際に接したことで、生徒たちは何かしらキャリア選択への気付きを得たのではないかと思います」(舘山教諭)

 興味・関心を抱いたジャンルを、さらに突き詰める生徒もいる。25年に行われた「第69回日本学生科学賞東京都大会」では、教員の熱心なアドバイスを受けながら「斜面を下る車体の加速度」の研究論文をまとめた高2生が、努力賞を受賞した。「学校長も『挑戦することが大切だ』と話しています。本校には、生徒が追究したいと思ったことに対して教員が応援団として寄り添い、後押ししていく風土があります」と舘山教諭は語る。

中3の探究型学習「水曜講座」では、教員の専門性を生かしたユニークな授業が行われ、校外で学ぶ機会も機に応じて用意される
●問い合わせ先
攻玉社中学校・高等学校
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