「働く人の支援を行う専門家」である産業カウンセラーとして、11年間で6500件のセッションと社員研修を行い、ビジネスパーソンの問題解決を多方面でサポートしてきた宮本実果氏。その経験から、ダメな中間管理職があまりにも多いと言う。ケーススタディから管理職を養成する「管理職養成講座」第2回は、女性社員から急に距離を置かれた総務課長のケースだ。

物腰柔らかで人当たりもいいのに
女性社員が離れていく

 国内大手企業で総務課長を務めるSさん(49歳)は、課長に就いて1年近く経った今、以前よりも直属の部下である30代の女性社員との距離が、どんどん遠くなっている気がしています。

 S課長は、物腰柔らかな話し方で、人当たりもよく、決して女性社員から嫌われるようなタイプではありません。

 さらに、勉強熱心で、コミュニケーションに関する本を熟読、管理職向けの社内研修にも積極的に参加するなど、学ぶ姿勢も素晴らしいものがありました。ですから、本人としては、部下とのコミュニケーションにも自信がありました。