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節約の達人が伝授!ゼロから貯める節約術
【第14回】 2016年1月18日公開(2016年1月28日更新)
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「節約の達人が伝授!ゼロから貯める節約術」

著者・コラム紹介

風呂内亜矢・ふろうちあや

1978年生まれ。岡山出身。1級ファイナンシャルプランナー技能士・宅地建物取引士。
大手電機メーカー系の情報システム会社に勤めていた26歳のとき、貯金80万円で自宅用としてマンションを衝動買いしたものの、物件価格以外にも費用がかかることを知り、あわててお金の勉強と貯金を始める。マンション購入をきっかけにマンション販売会社に転し、年間売上1位の実績を上げていたが、 2013年にファイナンシャルプランナーとして独立。自らの体験をもとに、テレビや雑誌、新聞などでマネー情報を発信中。現在は自宅を含め夫婦で4つの物件を保有し、賃料収入を得ている。

 

節約の達人が伝授!ゼロから貯める節約術

節約・貯金のプロであるファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんが、ラクラクお金が貯まる節約術を大公開! 出費を抑える節約術はもちろん、お金の管理の仕方や家計の見直し方、節約には欠かせないネット銀行の選び方などを伝授します!

風呂内亜矢

「格安SIM」でスマホ代を劇的に安くする節約術!
デジタル音痴の人向けにスマホ用の「格安SIM」で
携帯電話料金を削減するメリット&使い方を解説!

1

上昇するスマホ代に対し、支出の総額は減少……
家計に占めるスマホ代の割合が増加中!

 家計のなかで「通信費」の増加に悩んでいる人は、大変多いようです。通信費の大半を占めるのは、言うまでもなくスマホ・携帯電話料金です。ご存じのように、今はスマホ全盛の時代。通信・通話だけでなく、スマホで動画を見たり、ゲームアプリを利用したりして、データ通信量を多く使用する人が増えました。そのため、必然的にスマホにかかる料金も高くなっているわけです。

 下図は、ここ10年ほどの平均的な年間の固定電話代と移動電話(スマホ・携帯電話)代の推移をまとめたものです。図版の一番下の段は、1年で使ったお金の合計金額の平均値です。これを見ると、固定電話の料金が減って、スマホ・携帯電話の料金が増加しているのは一目瞭然です。さらに、家計全体の支出は徐々に縮小化しているため、家計に占めるスマホ・携帯電話の料金の割合が、かなり高くなってきていることがわかります。

■「通信費」の推移と「通信費が世帯支出に占める割合」の推移
  平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年
 通信料  合計 11万
971円
11万
1404円
11万
771円
11万
1371円
11万
11906円
11万
2453円
11万
3775円
(うち固定) 3万
3212円
3万
1418円
3万
853円
3万
806円
3万
429円
2万
9354円
2万
7536円
(うち携帯) 7万
7759円
7万
9986円
7万
9918円
8万
565円
8万
1477円
8万
3099円
8万
6239円
 通信料が
 世帯支出に
 占める割合
2.48% 2.63% 2.64% 2.72% 2.74% 2.75% 2.86%
※出所:総務省「家計調査」(総世帯)

 この統計の直近のデータを見ると、スマホ・携帯電話料金の平均は月7000円程度ということになります。しかし、これは「総世帯」のデータであり、実は「勤労者世帯」に限定したデータを見ると、スマホ・携帯電話料金の平均は月1万円ほどまで跳ね上がります。これは、高齢者だけの世帯だと、スマホの利用者が少ないことが原因だと考えられます。

 それでも、2人以上の世帯でスマホ・携帯電話料金が月1万円程度に収まっているなら、それほど高いほうとは言えないかもしれません。というのも、今や「4人家族で全員がスマホを持っていて、月々4万円近く利用料がかかっている」というような話も、よく耳にするからです。

 確かに、毎月スマホ代が3万円も4万円もかかっていたとしたら、それは家計にとって大きな痛手でしょう。にもかかわらず、「安くするのは難しそう」と、最初から諦めている人も多いかもしれません。しかし実際は、プランの見直しなどで料金の引き下げは可能です。

 これは保険とよく似ています。今は、保険料の安いダイレクト保険の普及などで、保険の見直しを意識する人が増えていますが、少し前までは保険会社の営業マンに言われるがまま保険に加入し、毎月何万円も保険料を負担している人が少なくありませんでした。

 そのような人は、たいていハイスペックすぎる保険に加入し、保障を過剰につけているのが共通点でした。が、実際にはそこまで分厚い保障は不要なことがほとんどですから、見直しによって保障内容を薄くすることで、保険料を安くすることができたのです。

 スマホ代に関しても同じことが言えると思います。たしかに、docomoやau、ソフトバンクといった従来の大手キャリアが提供するサービスは充実しています。契約すればメールアドレスをもらえますし、自分で設定をする手間もありませんし、通話も通信もスムーズにできます。トラブルが発生したら店頭でサポートしてもらうことも可能です。しかし、その分、料金は高くなっているわけです。

まずは「格安SIM」のメリット・デメリットを知って
自分の使い方に合うかどうかを検討してみよう

 スマホは使いたいけれど、そんなにサービスが充実していなくても、最低限使えればいいという人は、実は多いはずです。また、今のスマホの機能を自分はそこまで使いこなせていないという人も、きっといるのではないでしょうか?

 その場合、スペックのレベルは多少ダウンするものの、利用料金はかなり安くなる「格安SIM」を選択するといいでしょう。

「格安SIM」とは、”SIMカードを差し替えることで低価格で利用可能になる通信サービス”のこと。SIMカードとは、スマホやタブレットなどのモバイル端末で、データ通信や音声通話などを行うのに必要なICチップカードです。大手キャリアのスマホを所有している場合、スマホの中にはそのキャリアのSIMカードが入っています。

「格安SIM」を選択するには、今のキャリアから「格安SIM」を提供しているキャリアに乗り換えて、別のSIMカードに入れ替える手続きをする必要があります。手続きに関しては後で説明しますが、完了すると、スマホ料金をあっという間に1カ月1000~2000円台まで抑えることも可能になるのです。

「格安SIM」に関する噂にはよく聞くし、そこまで安くなるならやってみたい――という人も多いでしょう。しかし、「何だか難しそうだし、不安」と思う人も、それ以上に多いかもしれません。

 そこで、ここからは「格安SIM」をさらによく知るために、「格安SIM」のメリットとデメリットを簡単にまとめてみます。なるべく専門用語は避け、わかりやすさ重視でざっくり説明してみました。

【格安SIMのメリット】
◆料金がかなり安く、データ専用で月額1000円以下、音声通話SIMでも月額1000~2000円台に抑えられる可能性も高い
◆ネットや通話のつながりやすさや、カバーエリアは、ほぼ従来の携帯キャリアと変わらない場合が多い(docomoやauの回線を利用している「格安SIM」提供会社が多いため)
◆元の電話番号を引き継げる(MNP)


【格安SIMのデメリット】
◆SMSは使えるがキャリアメールが使えなくなる(「~@docomo.ne.jp」「~@ezweb.ne.jp」「~@softbank.ne.jp」など)
◆今持っているスマホで「格安SIM」に乗り換えられることが多いが、利用しているキャリアや端末によってはNGなので、その場合は新たにスマホを買う料金が発生する
◆長時間通話すると、かえって割高になる可能性があるため、仕事などでよく電話をする人には不向き
◆格安SIMカードが届くまで、数日間スマホが使えなくなる場合がある


「格安SIM」最大のメリットは、前述のように使用料が格段に安いところです。それでいて、ネットや通話のつながりやすさにも問題がありません。なぜなら、回線はdocomoやauといった大手キャリアが提供しているからです。多少通信速度が遅くなることはあるといわれますが、「格安SIM」にしたことを後悔するほどひどくはないようです(移動中も動画を見るなど、インターネットヘビーユーザーかどうかで、感想がわかれることもあります)。

 しかも、電話番号を変えずに乗り換えられます。端末さえ買わないで済む場合も多く、元のスマホに「格安SIM」のカードを差し込めばそのまま使えるのも便利です(購入しなければならないこともあります)。

キャリアメールのアドレスは消えてしまうので注意。
「無料通話」がないので「格安SIM」での長電話は控えよう

 反面で、より気がかりなのはデメリットの部分でしょう。

 まず、キャリアメールが使えなくなる点は要注意です。「LINE」や「gmail」「SMS」をおもに利用するようにすれば、なくてもそれほど困らないかもしれません。ですが、キャリアメールでしかつながっていない友人・知人などとは、関係が途切れる可能性があります。

 また、スマホの買い替えが必要な場合、「格安SIM」の初期手数料(おおむね3000円程度の場合が多いようです)のほか、スマホ代として安くても1万~3万円かかってしまうのが痛いかもしれません。

 さらに問題は通話料金です。「格安SIM」の場合、大抵30秒で20円の通話料金になります。これは、docomoなど大手キャリアのスマホと同等なのですが、大手キャリアのスマホとは違って、「格安SIM」には無料通話分がありません。

 ということは、ついうっかり話し込んで1時間経過してしまった場合、いきなり2400円もかかることになります。よって、わりと長電話もしたい人、仕事でよく電話する人などには、あまり「格安SIM」は向いていないと言えます(SMS受信ができる格安SIMを利用する場合には、次のページで紹介する「LINE Out」を利用することでも通話料を抑えることができます)。

 最後に、一過性の問題ではありますが、電話が数日不通になってしまうのも、困らされる部分です。店頭で手続きをした場合などは、即日使えることもありますが、多くの場合は新しいキャリアでMNP(前と同じ電話番号を引き継ぐこと)の転入手続をした時点で、元の契約が解約されます。

 大手キャリアから大手キャリアに転入するときには、手続きは即時実行されるため、電話の不通期間が生じることはまずありません。しかし、「格安SIM」のキャリアに転入するときには、手続きに数日かかるのも普通です。

 元の契約が解約され、「格安SIM」の手続きに時間がかかっている間は、電話が不通になり、メールもLINEも使えません。よって、事前に連絡をしておかないと「音信不通」と思われてしまいます。メールやLINEを自宅のパソコンでも使えるようにしておくなど、対処法を考えるべきでしょう。

「ゲームアプリ」は意外と通信量が少ないものが多い。
曲のダウンロードの通信量は多いので要注意

 さて、ここまで「格安SIM」のメリット、デメリットを比較してみて、どうでしょう? 

 恐らく、大半の人は「格安SIM」を使うメリットのほうがデメリットを上回っているのではないでしょうか。スマホを仕事で使う人を除いて、最近はおもにLINEで連絡をとる人が増えているので、通話はあまり使わず、通信がそこそこできればOK――という利用者のほうが多いはずです。それならば、「格安SIM」で問題ありません。

 では、人気のゲームや音楽を楽しむ場合はどうでしょうか?

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