クレジットカード活用術
2016年2月29日公開(2016年7月19日更新)
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「クレジットカード活用術」

著者・コラム紹介

菊地祟仁 きくち・たかひと
北海道札幌市出身。98年に法政大学工学部を卒業後、日本電信電話株式会社(現NTT東日本)に入社。02年に退社後、友人と起業したシステム設計・開発・運用会社を経て、06年にポイント交換案内サービス「ポイ探」の開発に携わり、11年3月代表取締役に就任。以後、ポイント、クレジットカード、マイレージに関する豊富な知識を生かし、テレビや雑誌等でも活躍中。

クレジットカード活用術

クレジットカード&ポイントの達人・菊地崇仁氏がビジネスパーソンの「最強クレジットカード」選びを強力にサポート! 高還元、マイル、共通ポイント、電子マネーなど、さまざまな観点から「最強のクレジットカード」の選び方と、業界再編で「戦国時代」に突入しているポイントの上手な活用術を伝授!

菊地祟仁

楽天カード+ANAマイレージクラブ機能が合体!
楽天カードで初めての提携カードとして誕生した
「楽天ANAマイレージクラブカード」のメリットは?

1

 前々回の「『楽天カード』にメリット追加で還元率もアップ!さらに『楽天カード』と『楽天モバイル』の兼用でスマホ代の節約+楽天ポイントがザクザク貯まる!」では、楽天市場や楽天ブックスで「楽天カード」を利用すると、常時ポイントが4倍になるお得な特典がスタートしたことについて紹介しましたが、今回も「楽天カード」について、新しい発表があったので紹介したいと思います。

 2016年2月16日、「楽天カード」とANAが提携し、「楽天カード」では初の提携クレジットカードとなる「楽天ANAマイレージクラブカード」が誕生しました。この「楽天ANAマイレージクラブカード」とはどういうカードなのか、どんな人に向いているのか、どのように使えばお得なのかを紹介していきたいと思います。

楽天ANAマイレージクラブカード
 還元率  0.5~2.0%
楽天カード
 発行元  楽天カード
 国際ブランド  VISA、Master、JCB
 年会費  初年度無料、2年目以降500円
(ただし、年1回の利用で2年目以降も年会費無料)
 家族カード  あり(年会費無料)
 ポイント付与対象の
 電子マネー
 モバイルSuica、ICOCA、
 nanaco
(JCBのみ)
 楽天Edy
(還元率0.5%)

「楽天ANAマイレージクラブカード」は
「ANAカード」ではなく「提携クレジットカード」

 まず、マイル系のクレジットカードを考えるときに必要なのは、そのクレジットカードは「ANAカード」や「JALカード」なのか、という点です。「ANAカード」や「JALカード」の場合は、飛行機の搭乗時に区間マイルの10%が上乗せされて付与されたり、特約店で「ANAカード」や「JALカード」を利用すると付与されるマイルがアップしたりする特典がついています。一方、単にANAやJALと提携した「提携クレジットカード」の場合は、これらの特典はついてきません。

 マイル系のクレジットカードがお得な特典がついた「ANAカード」や「JALカード」なのか、それとも特典がつかない「提携クレジットカード」なのかを判断する基準は、クレジットカード名に「AMC(ANAマイレージクラブ)」や「JMB(JALマイレージバンク)」が付いているかどうかです。これらが付いているクレジットカードは「提携クレジットカード」となり、いわゆる「ANAカード」や「JALカード」ではないので、前述の特典がついてくることはありません。

 今回、新しく誕生した「楽天ANAマイレージクラブカード」については、「ANAカード」ではなく、ANAとの「提携クレジットカード」ですので、搭乗マイルの10%アップなど「ANAカード」に付帯する特典は利用できません。

 つまり、「楽天ANAマイレージクラブカード」の基本となっているのは「楽天カード」で、そこに「ANAマイレージクラブ」の機能が搭載されたクレジットカードということになります。

「楽天ANAマイレージクラブカード」は
「楽天カード」の基本的なスペックはそのままに
新たに「ANAマイレージクラブ」の機能を搭載!

 「楽天ANAマイレージクラブカード」の年会費は初年度無料、2年目以降は500円(税抜)となります。ただし、年に1回でもクレジットカードの利用があれば、2年目以降も年会費が無料になるという「条件付き年会費無料カード」となっています。年会費が無料になるハードルが低いので、「実質」年会費無料のクレジットカードと言っても問題ないでしょう。国際ブランドは「Visa」「MasterCard」「JCB」から選択可能です。

楽天ANAマイレージクラブカード」のカード券面は、シルバーとピンクの2種類で、一般カードのみの発行となり、「楽天プレミアムカード」や「楽天ブラックカード」に対応するカードはありません。

 この「楽天ANAマイレージクラブカード」は、クレジットカードの「楽天カード」、ポイントカードの「楽天ポイントカード」、電子マネーの「楽天Edy」に加えて、「ANAマイレージクラブ」の4つの機能が1枚になったクレジットカードです。カード券面にはそれらのマークが表面だけでなく裏面にもぎっしり詰まっていて、便利な半面、どこで何をどうやって使うのかを把握していなければ使いこなせない可能性があるので要注意です。

楽天ANAマイレージクラブカード」の最大の特徴は、「楽天スーパーポイントコース」と「ANAマイルコース」の2つのコースを自由に選択できるところです。最初に選んだコースでも、すぐに変更することができるので、使い方や状況の変化に応じてコースを変更することが可能です。

楽天ANAマイレージクラブカード」で「楽天スーパーポイントコース」を選択した場合、クレジットカードの利用金額100円(税込)につき「楽天スーパーポイント」が1ポイント貯まります。これは通常の「楽天カード」と同じで、還元率は1.0%です。

 一方、「ANAマイルコース」を選択した場合には、クレジットカードの利用金額200円(税込)につき「ANAマイル」が1マイル貯まります。1マイルの価値をどう考えるかで還元率は異なりますが、1マイル=1円換算の場合の還元率は0.5%となります。

 もともと「楽天スーパーポイント」は2ポイント=1マイルで「ANAマイル」に交換できるので、「楽天ANAマイレージクラブカード」は“自動的に楽天スーパーポイントがマイルに交換されるクレジットカード”と考えたほうがわかりやすいかも知れません。

楽天ANAマイレージクラブカード
 還元率  0.5~2.0%
楽天カード
 発行元  楽天カード
 国際ブランド  VISA、Master、JCB
 年会費  初年度無料、2年目以降500円
(ただし、年1回の利用で2年目以降も年会費無料)
 家族カード  あり(年会費無料)
 ポイント付与対象の
 電子マネー
 モバイルSuica、ICOCA、
 nanaco
(JCBのみ)
 楽天Edy
(還元率0.5%)

 ただし、「ANAマイルコース」を選択していたとしても、「楽天Edy」で決済した場合は「ANAマイル」ではなく「楽天スーパーポイント」が付与されるので、「楽天Edy」を利用して得たポイントはマイルへの交換が必要となるので注意してください。

楽天市場でポイント4倍になる特典では
「ANAマイル」も4倍貯まるのか?

 次に、前々回に紹介した楽天市場で「楽天カード」を利用した場合にポイントが4倍になる特典は、この「楽天ANAマイレージクラブカード」で「ANAマイルコース」を選択していた場合にどうなるのでしょうか? ANAマイルが4倍貯まるのか? それとも、ANAマイルはポイント4倍の対象外なのでしょうか?

 この疑問を解明するために、楽天市場で通常の「楽天カード」を使ったときに獲得できるポイントの内訳を見てみましょう。

 まず、楽天市場で買い物をしたときは「楽天カード」で支払っても、それ以外のクレジットカードで支払っても、代引きで支払っても、楽天市場のアカウントに1.0%の「楽天スーパーポイント」(a)が貯まります。続いて、「楽天カード」で決済すると通常のポイント付与として1.0%の「楽天スーパーポイント」(b)が貯まります。さらに、新しい特典として楽天市場で「楽天カード」を利用したときには2.0%の「楽天スーパーポイント(期間限定ポイント)」(c)が貯まります。

「ANAマイルコース」を選択した「楽天ANAマイレージクラブカード」を利用した場合、(a)(b)(c)の3つのポイントはどのようになるのか。

 答えは、(b)のポイントだけが0.5%の「ANAマイル」になり、(a)と(c)は楽天スーパーポイントが付与されるので、合計すると0.5%分の「ANAマイル」と、3.0%分の「楽天スーパーポイント」が貯まることになります。

「ENEOS」や「紳士服のコナカ」など、「楽天カード」の特約店でも考え方は同様で、通常のポイント付与が0.5%の「ANAマイル」で、特約店の2倍のポイント分は1.0%の「楽天スーパーポイント」と、2つのポイントが貯まるようになっています。

「ANAカード」や他の提携カードと比較して
「楽天ANAマイレージクラブカード」のメリットは?

 ここまでは「楽天ANAマイレージクラブカード」の説明をしてきましたが、実際に「楽天ANAマイレージクラブカード」がお得なクレジットカードと言えるのかを考えるために、他のAMC提携クレジットカードや「ANAカード」と比較をしてみましょう。

 比較対象とするのは「ANA カード」、「エクストリームカード+ソラチカカード」、「JCBカード/プラスANAマイレージクラブ」、「ヤマダLABI ANAマイレージクラブカードセゾン・アメリカン・エキスプレス・カード」の4枚(4組)です。

 まず、「ANAカード」との比較ですが、マイルを貯めたいのであれば「ANAカード」の「10マイルコース(1ポイントを10マイルと交換できる)」を選択するのが王道です。

ANA VISA Suicaカード
 還元率  1.5%(※ 1マイル=1.5円換算。「10マイルコース」申込時)
マイルが貯まる!ANA VISA Suicaの詳細はこちら
ANA VISA Suicaカード公式サイトはこちら
 発行元  ANAカード
 国際ブランド  VISA
 年会費(税抜)  初年度無料、2年目以降2000円(マイル移行手数料は年6000円)
 家族カード  なし
 おすすめポイント  マイル移行手数料は割高だが、モバイルSuicaの年会費無料Suicaチャージでのポイント付与はメリット大

 ただし、「10マイルコース」を選ぶと、貯まったポイントをマイルに交換する際に手数料が発生します。「ANA JCBカード」の場合は年間5000円(税抜)、「ANA VISAカード」の場合は年間6000円(税抜)が年会費とは別に必要となります。カードの年会費と合わせると、「ANA JCBカード」で7000円(税抜)、「ANA VISAカード」で8000円(税抜)ですから、かなり高額な年会費となるでしょう。

 移行手数料が必要ない「5マイルコース(1ポイントを5マイルと交換できる)」で「ANA JCBカード」や「ANA VISAカード」を使うと、マイルの還元率は0.5%になります(1マイル=1円換算の場合。「ANA JCBカード」や「ANA VISAカード」の場合、1000円(税込)で1ポイントが貯まるポイントプログラムのため)。この場合の「ANAカード」のメリットとしては、カードの年会費を支払った後に1000マイルを獲得できる、飛行機への搭乗時に10%の区間マイルが追加される、「ANAカード」の特約店を利用できるということでしょう。

 また、年会費2000円(税抜)の「ソラチカカード(ANA To Me CARD PASMO JCB)」を保有して「5マイルコース」を選び、メインカードとして「エクストリームカード」を利用する方法もあります。「エクストリームカード」の年会費は初年度無料、2年目以降は3000円(税抜)ですが、前年度30万円以上の利用があれば次年度も無料となります。

エクストリームカード
 還元率  1.25~1.5%
還元率1.5%でソラチカカードと併用するとマイルがざくざく貯まるエクストリームの詳細はこちら
エクストリームカード公式サイトはこちら
 発行元  ジャックス
 国際ブランド  VISA
 年会費(税抜)  初年度無料、2年目以降2500円
(50万円以上の利用で次年度無料)
 家族カード  あり(年400円、税抜)
 ポイント付与対象の
 電子マネー
 モバイルSuica

エクストリームカード」で決済すると1000円(税込)につき「Extreme Cardポイント」が10ポイント貯まり、「Extreme Cardポイント」を「Gポイント」に交換。さらに「Gポイント」を「メトロポイント」に交換し、「メトロポイント」を「ANAマイル」に交換すると、還元率は1.35%まで上がります。ポイントの移行の手間が大変ですが、この方法で移行すると「ANAカード」を1.35%のマイルを獲得できるという優れた組み合わせになります。
(※この方法の詳しい解説記事はこちら!⇒ANAマイルを貯めている人は必見!2枚のクレジットカード+ポイントサイトを使ってANAマイルを通常の1.35倍も貯める裏ワザ大公開!)

 次に、「ANAカード」以外のクレジットカードと比較してみましょう。ANAとの提携クレジットカードである「JCBカード/プラス ANAマイレージクラブカード」と「ヤマダLABI ANAマイレージクラブカードセゾン・アメリカン・エキスプレス・カード」を比較対象として考えてみたいと思います。

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【2016年7月時点・最新情報】
還元率、年会費etc.で比較! 人気のおすすめクレジットカード

還元率 年会費
(税抜)
ブランド 電子マネー対応
(ポイント付与対象)
カード
フェイス
 Yahoo! JAPANカード
1.0~3.0%
永年無料 VISA
JCB
Master
Suica
ICOCA
nanaco
※nanacoはJCBのみ
Yahoo! JAPANカードの公式サイトはこちら
【Yahoo! JAPANカードのおすすめポイント】
2015年4月1日に新登場!
 Yahoo! JAPANが新発行したカードで、年会費無料ながら、通常還元率は1%Yahoo!ショッピングでは還元率2%(+Yahoo!ショッピング付与分の1%と合計ではなんと還元率3%!)で「Tポイント」が貯まる。国際ブランドに「JCB」を選べば「nanaco」チャージでも還元率1%! 「Tカード」機能搭載なので、街中でも「Tポイント」が貯まる&使える!
関連記事「Yahoo! JAPANカード」はTポイント利用者必携!年会費無料で還元率1%、Tカード機能も搭載し、Yahoo!ショッピングではポイント3倍の高スペック!
Yahoo! JAPANカードの公式サイト!!Yahoo! JAPANカードの公式サイトはこちら
 OricoCard THE POINT
1.0~2.5% 永年無料 VISA
JCB
Master
Suica
ICOCA
OricoCard THE POINTカード公式サイトはこちら
【OricoCard THE POINTのおすすめポイント】
年会費無料ながら新規入会後6カ月は2.0%の高還元率で、7カ月以降も通常還元率が1.0%の高還元クレジットカード。ネットショッピングでは「オリコモール」活用で「Amazon」で還元率2%になるほか、「楽天市場」や「Yahoo!ショッピング」でも還元率2.5%(各ショップのポイント含む)になるなど、ネットショッピングでは最強レベル。また、「iD」と「QUICPay」を搭載しているので少額決済でも便利。貯めたポイントは「Amazonギフト券」「iTunesギフトコード」なら即時交換ができるので、ポイントの使い勝手も◎!
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 楽天カード
1.0~3.0% 永年無料 VISA
JCB
Master
Suica
ICOCA
nanaco
※nanacoはJCBのみ
楽天カード公式サイトはこちら
【楽天カードのおすすめポイント】
楽天市場や楽天ブックス、楽天トラベルを利用している人はもちろん、楽天ユーザー以外にもおすすめの「年会費無料&高還元」クレジットカードの代表格。通常還元率は1.0%だが、楽天市場や楽天ブックスでは還元率3.0%から最大7.0%に! また、電子マネーの「楽天Edy」や「nanaco(JCBのみ)」、さらに「Rポイントカード」との併用で、楽天グループ以外でも還元率は1.5~2.0%以上に! ゴールドカードの「楽天プレミアムカード」も格安の年会費で「プライオリティ・パス」がゲットできてコスパ最強
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楽天カードの公式サイトはこちら
 dカード
1.0% 初年度無料(※)
次年度以降も
条件次第で無料
VISA
Master
iD
ドコモのクレジットカード「dカード」の公式サイトはこちら!
【dカードのおすすめポイント
2015年11月20日募集開始の「NTTドコモ」のカードで、以前の「DCMX」よりもお得に! 初年度年会費は無料で、年1回でも利用すれば次年度以降も年会費無料の「実質年会費無料」カードながら、通常還元率1%と高還元。さらに、ローソンやマクドナルド利用分は請求時に3%オフになり、ポイント付与と合計すると常時5%の超高還元が実現!「dカード」で貯まる「dポイント」は携帯電話料金に充当できるほか、「Ponta」にも交換可能となり、ドコモユーザー以外でもお得なクレジットカードだ。
(※ 年会費は初年度無料、2年目以降1250円。ただし、年1回でも利用すれば次年度以降も無料)
(なお、ETCカードの年会費は初年度無料、2年目以降500円。ただし、年1回でも利用すれば次年度以降も無料)

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 イオンカードセレクト
0.5~1.0%
(イオン銀行の
普通預金金利が
0.12%に!)
永年無料 VISA
JCB
Master
Suica
ICOCA

WAON
イオンカードセレクトの公式サイトはこちら
【イオンカードセレクトのおすすめポイント】
一般的な「イオンカード」ではポイントがつかない「WAON」チャージでもポイントが貯まり、「ポイント2重取り」ができるのが最大のメリット。また、このカードの保有者は「イオン銀行」の金利が通常の6倍=0.12%になる特典も。マイナス金利の影響でメガバンクの定期預金金利が0.01%程度の今、普通預金金利が0.12%というのは破格! これ以外の「イオンカード」保有者はすぐ切り替えを!
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年会費無料ながら、利用金額の1.0~3.0%分の
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