プーチン大統領とは
「トゥイ」と呼び合う仲

 安倍首相は、ロシアのプーチン大統領とはお互いを「トゥイ」(=ロシア語で親しい相手を示す表現)と呼び合う仲だ。これまで、安倍首相がプーチン大統領と実際に会って行われた日ソ首脳会談は、2013年4回、2014年3回、2015年2回、2016年は12月のプーチン大統領訪日も含め4回の予定だ。

 安倍首相はニューヨークでトランプ氏と会談した後、ペルーで開かれるAPEC(アジア太平洋経済協力会議)の首脳会議で、プーチン大統領とも会談する予定だ。先進国首脳でいち早くトランプ氏と会談する安倍首相に対して、プーチン大統領もトランプ氏はどういう人物か興味津々であろうから、会談の様子などを必ず聞いてくるだろう。プーチン大統領との会談でも、トランプ氏との会談は大きな武器になるのだ。

 安倍首相が狙っているのは、トランプ氏とも個人的な人間関係を構築して、いつでも気軽に電話連絡できる間柄となることであろう。特に、安倍首相は英語圏での生活経験もあり、英語には不自由しない。この意味で、トランプ氏とウマさえあえば、いい関係になるだろう。

筆者が注目するのは
安倍首相による「ゴルフ外交」

 筆者が注目しているのは、ゴルフである。トランプ氏は、欧米にゴルフ場をいくつも持っている、ゴルフ好きとして有名だ。安倍首相も、ゴルフが大好きである。トランプ氏は、ベストスコアは60台というから凄い。もっとも、ゴルフは「おおらか」で楽しいようだ。安倍首相のゴルフスコアは「国家機密」という冗談もあるが、トランプ氏よりやや腕前が下としても、楽しいという点ではひけをとらない。おそらくゴルフで盛り上がるだろう。

 安倍首相の祖父、岸信介元首相は、第34代米国大統領のドワイト・アイゼンハワー氏と米国でゴルフをし、日米関係を強化している。アイゼンハワー氏は、トランプ氏と同じく政治家経験なしで大統領になった人で、ゴルフ好きで有名だった。ちなみに、グリーンに乗れば、パットなしにするというアイゼンハワー・ルールもあったという。

次のページ

TPPを国会で通したことは無駄にならない

TOP