まず、TPPについて国内左派はアメリカの言いなりで食の安全が確保できないといっていたのに、TPP反対のトランプ氏が当選すると、トランプ氏批判をし始めた。浜氏も、TPPに反対していたはずだが、保護主義に傾くのは不味いとトランプ氏批判を始めた。左派はTPPに反対してきた以上、トランプ氏の当選を歓迎しなければいけないはずなのに、何でもケチをつける癖が出てしまったようだ。
また、日米安保について、トランプ氏は、在日米軍の撤退も辞さないのだから、これも国内左派は歓迎すべきだろう。もっとも、米軍撤退という事態になると、集団的自衛権の否定は自主防衛ひいては核保有の流れになってしまうだろう。国内左派がいう、在日米軍撤退で日本は非武装との「お花畑論」はもちろん論外であるが、トランプ氏の在日米軍撤退を現実問題として、いえるだろうか。
いずれにしても、国内左派のように、集団的自衛権を認めないことの不条理が浮き彫りになる。在日米軍を前提として集団的自衛権を認めれば、安全保障のメリットがあるばかりか、日本側コストも抑えられるという常識が、国内左派に欠如しているのが明らかになるだろう。
アベノミクスと似ている
トランプ氏のマクロ政策
トランプ氏のマクロ政策はどうだろうか。トランプ氏は、財政政策で必ずしも緊縮でない。これも、従来の共和党とまったく違う方向だ。歳入面で、所得税減税、一部富裕層増税、法人税引き下げ、歳出面ではオバマケア見直し(これは歳出増)、インフラ投資だ。金融政策も緩和方向である。いわゆるアベノミクスの財政・金融政策の一体と似ている。
このため、トランプ氏は、17日に安倍首相と会談するとき、アベノミクスを教えてもらいたいともいっているようだ。国内左派が毛嫌いするアベノミクスを米国大統領になる人物が興味をもっているのだ。実際、アベノミクスで雇用環境は劇的に改善した。この効果は、共和党の大統領であっても、興味津々だろう。
本コラムで何回も指摘しているが、アベノミクスの雇用を改善する政策は、右も左も関係なく、世界の国から評価されている。なのに、国内左派はそうした国際常識もないのがバレて困惑する姿が浮かぶ。



