各種機能をパッケージメニューに搭載
通信料金コミで定額・低価格を実現
SBクラウドはシンプルで分かりやすい価格設定を採用した。それが、6種類のパッケージメニュー(下記)だ。この中には、6つのコアプロダクトが含まれている。コンピューティング能力を提供する仮想サーバーサービス、データを格納するオブジェクトストレージ、仮想プライベートクラウド、負荷分散装置、リレーショナルデータベース、セキュリティ機能。これらが、ランチプレートに盛られて提供されるイメージだ。
「たとえばセキュリティです。多くのユーザーは、セキュリティは標準で提供してもらいたいと思っているのではないでしょうか。ビジネスユーザーにとって、セキュリティは必須です」とガン氏。SBクラウドのパッケージメニューには、DDoS攻撃対策やWeb脆弱性検出、バックドアファイル検出、ウェブシェル検出、ポートスキャンといった、代表的なセキュリティ対策機能が基本サービスとして無償にて搭載されている。
「アラカルトで単品を何種類か選ぶ場合、いつの間にか予算をオーバーして後悔した経験は誰でもあるはずです。SBクラウドでは、そんな心配は不要です」とガン氏はいう。利用時間についても同様だ。時間単位での課金という一般的な方式ではなく、6種類のパッケージメニュー毎に毎月の定額料金が決められている。
「時間単位の課金は、携帯電話にたとえれば『1パケット何円』という料金体系と似ています。これでは、普通のユーザーはよく分かりません。SBクラウドは開発エンジニアのようなユーザーだけでなく、ごく普通のビジネスユーザーにも使って頂きたいと思っています」とガン氏は語る。
クラウドビジネスの関係者を驚かせたのは、これが通信料金を含めた価格だということだ。
「パブリッククラウドの利用料金のみが請求されるのが、通常のスタイルです。しかし、ユーザーから見ればクラウドと通信は一体。クラウドだけを使って、通信回線を使わないということはありえません。そこで、SBクラウドは通信料金込の価格を設定しました。料金は月額1200円~1万5800円までの6種類。他のクラウドと通信料金を含めた同一条件で比較すれば、圧倒的な低コストを実現できたと自負しています」(ガン氏)