自分の所有車と
同じコースで走り比べ

スタッフの指示に従ってコースイン

 抽選で選ばれたのは7家族、総勢22名。全員が家族連れの参加だ。それぞれの自家用車に乗りツインリンクもてぎに集合した。当日は好天に恵まれ、真冬の寒さながら試乗には問題ないコンディションだった。

 今回の試乗会で特徴的だったのは、走りの違いについて非常に丁寧に比較ができるようプログラムされていたことだ。

エンジンはベース車両のままだが、現行モデルのステップワゴンは、1500ccのダウンサイジングターボで加速も軽快だ

 参加者は4組と3組の2つのグループに分かれ、一方は公道をステップワゴンModulo Xで試乗、もう一方のチームはその間、サーキット内のクローズドなコースを周回する。公道ではコーナリング等は試せないが、普段使いの乗り味を確認することができた。

 そして、メインはサーキットでの試乗だが、今回使用したコースは、レースコースではなく、「第2アクティブセーフティトレーニングパーク」という1周1.3kmの周回路だ。コース内には急なレーンチェンジの時に車がどう揺れるかを確認できるように、直線部分にパイロンを置き、クランク状のコースが作られた。

 試乗は、まず参加者は自家用車でコースを2周走ることからスタート。普段乗っている自分の車が、このコースでどう走るのかを確認してもらう。夫婦それぞれが運転する場合は、ドライバーを交代してさらに2周ドライブする。

重心が高いワゴンの弱点を補うべく、専用サスペンションを採用。コーナーで吸い付くような安定感をみせる走りを、ドライバーも同乗者も堪能した

 そして、その感覚が冷めないうちに、いよいよステップワゴン Modulo Xでの試乗に移る。そのため参加者は、自家用車を基準に、Modulo Xの加速やコーナーでの動きをチェックすることができた。また、周回ごとに運転する人や座る位置を変えたりして、ミニバンならでは使用状態もシミュレートして、心行くまでドライブできたようだ。

 かなり手順が多い試乗会だったが、一般ドライバーが安心して走りに専念できるよう、コース上のスタッフの誘導、安全確保のための指示などは非常に行き届いていた。