中小企業向け事業保険のエキスパートとしてあり続けるために、エヌエヌ生命は具体的にどのような取り組みを行っているのか。営業活動の黎明期から、現場の第一線で活躍してきた三輪泰久・営業担当執行役員に聞いた。

革新的な商品は
現場の声から誕生する

「事業承継は財務状況が 強い会社にも弱い会社 にも必要なこと」
三輪泰久 営業担当 執行役員

 同社の保険商品の特徴は、91年に業界に大きなインパクトを与えた逓増型定期保険に代表される革新的な商品作りにある。その保険商品への評価が大きな優位性になっているのだが、三輪執行役員は「どの保険会社でも商品は日進月歩で進化するもの。商品力はもちろん大切だが、それだけに依存しない営業体制が、本当の付加価値だと考えている」と語る。同社の強みは全国36カ所の営業拠点と5000店以上の代理店が、強固な関係性で結び付いている点だ。

 実際に同社では、代理店のアドバイスから誕生する商品が多いという。逓増型定期保険も、地域の中小企業と密接に向き合っている代理店の“声”と現場社員のアイデアから生まれた。逓増型定期保険は契約時の保険金が年々増加するもので、インフレに対応する保障機能と解約時に発生する解約返戻金を、勇退退職金や事業承継対策資金に活用することが可能な商品だ。

 「常に営業現場からの声をキャッチし、社内のプロダクトチームが商品化できるかどうかフレキシブルに考えてゆく。それが当社の伝統であり、強みなのです」