事業承継対策で大切な「かうじそ」を
保険で解決する

 同社が現在注力しているのは「事業承継」の課題だ。中小企業は大企業と違って、後継ぎ候補が不在のケースも多く、取引や資金繰りなどで経営者への依存度が高いため、事業承継に必要な資金が適切に用意されていないと、たちまち窮地に立たされてしまう。

 事業承継対策で大切な4大資金を、同社では「かうじそ」と表現している。すなわち、連帯保証人となっている借(か)入金の返済資金、雇用を含め事業を維持・継続させていくための運(う)転資金、後継者が経営を円滑に行うための自(じ)社株の買取資金、社長の家族や後継者のための相(そ)続対策としての納税資金や代償分割資金、の四つである。

 「事業承継には、この4大資金が必要なのですが、四つがきれいに準備されている中小企業は意外と少ない。借入金については準備していても、相続のことはよく分からない、あるいは事業承継時の自社株の評価について明るくない経営者の方もいらっしゃいます」

 例えば、順調に成長している企業であればあるほど収益が高いので、いざ相続となると自社株の評価が想定を超えた高さとなる場合もある。対策をしていなければ、自社株の買い取りが大変な負担となり、後継者への相続が困難になってしまう。生命保険を利用すれば、万一の場合の保障を確保し、納税資金の準備をしたり、自社株の評価を抑えることもできる。

  「事業承継に関しては、会社によってそれぞれ課題が違うため、商品ありきではなく、まず、その会社の財務状況や事業環境を把握することから始めます。それを踏まえた上で、抱える課題にフィットする保険商品を提案させていただくのです」