広告掲載後の停止・再開は自分で管理できる。また管理画面で「どの広告が、いつ、どれくらいクリックされたか」など、多様な角度から効果を確認できる。仮説を立てて広告を掲載し、効果を測定・分析し、さらに仮説を立てるというPDCAを手軽に実践できるのも大きな特長だ。

 たとえば、次頁の事例にある「屋食ラー麺」のような通販サイトにおいてスポンサードサーチの有用性は高い。北海道のラーメンを探している人はもちろん、通販サイトでラーメンを購入できることを知らない人に対しても、認知度を高めることができるからだ。キーワードに対する購買率も明確にわかるので、効果測定と改善がやりやすい。

 また、二つ目の事例のアライバルのように、リアルの店舗・企業に消費者を呼び込む役割も果たす。従来、こうした企業の販促といえば、新聞折り込み広告などが中心で、その効果は限定されていた。スポンサードサーチならアクセス数や資料請求件数という目に見えるかたちで効果がわかる。地域を限定して広告を出すことも可能だ。

 キーワードは、「新宿 タワーマンション」など、物件名や地域名などを併用したものをはじめ、仲介物件のキャンペーンに合わせてキーワードや広告文を変更するなど工夫を凝らしている。

 開始時は、20~30個のキーワードを登録していたが、現在は約1000個まで増やし、低迷を続ける不動産業界にあって、増収増益を達成し続けている。

 スポンサードサーチでまず見込み顧客をサイトに呼び込み、そのうえで充実した情報を閲覧してもらう、説明会やキャンペーンに誘導する、といった合わせ技で、売り上げ拡大に結び付けることができるだろう。

アシストプランで
初めての人も心配無用

 このように、スポンサードサーチはビジネスの規模や業種、商材、営業エリアを問わずどのような企業でも活用することができる。検索サイト上では大企業や有名企業と同じ土俵で戦うことができるのも大きな魅力といえる。

 とはいえ、広告の初期設定やキーワード、広告文の作成には自信がないという人もいるだろう。そんな場合は、代理店を利用したり、Yahoo!リスティング広告が提供する初期設定サービス アシストプランを利用することも可能だ。いずれも、専門家がキーワードの選定や広告文の作成、入札価格の設定などをサポート、提案をしてくれるので、安心して始められる。