またコスト面でも、商品の物量、荷姿、納期などの条件の下に、配送種類である「貸切便」「路線便」「宅配便」などから適切な輸送方法を選択、全国配送を最適コストで提供する努力が行われている。さらに、輸送の形態にもフレキシブルな対応を取り、製造工場の資材・原材料部としての調達・供給輸送サービス、精密機器などの特殊輸送サービス、時間指定に対応可能な輸送サービス、温度帯の輸送サービスなどを提供している。

 さらにより輸送品質を実現するため、オーダーのタイミング、輸送方法、納期、コスト、コンプライアンスについて、顧客に毎月レポートで報告、輸送の改善に努めている。

 新たに開発する「トラロジ」は、こうした同社の輸送サービスを、「クラロジ」と連携させながら、さらに進化させたものになる。「簡単に言えば、トラロジとは、物量や納期、コストに応じて適切な車両を選択させるシステムです」と堀内社長は説明する。

物流の効率化は、
荷主の業績アップにつながる

 荷主は通常、販売情報だけで輸送手段を選ぶことが多いが、厳密に言うと、“販売情報”は“物流情報”ではないため、積載効率が非常に悪くなる。例えば、500ケースの物量を料金が5万円の10トン車で輸送すると、1ケース当たり100円の輸送料がかかる。その物量をケースずつに分けて、料金が2万円の路線便2社で運べるのであれば、1ケース当たりの輸送量は80円になる。「要するに、物量や納期、コストに応じて適切な配送種類を選択すれば、積載効率が、現状よりもさらに良くなる可能性があるのです」(堀内社長)。

 つまり、トラック事業者に仕入れ単価を値下げさせることなく、輸送モードの組み合わせや積載効率で、1個当たりの物流費を削減するというシステムなのだ。

 そのためには、荷主ではなく同社が物流の情報をいち早く把握し、販売情報を物流情報に変換して、適切な車両を選択してゆく必要がある。その専門的な物流の組み立てを、肩代わりしてくれるのが「トラロジ」なのだ。同システムではまた、配送常用をリアルタイムに把握し、納期やコスト、品質について毎月定点観測を行い、積載効率や輸送拠点の見直しを行うサイクルも構築している。

 「物流の効率化は、企業の業績アップにつながります。当社のスローガンは“物流が経営を変えてゆく”というもの。配車業務に困っている荷主さまには、ぜひ“トラロジ”の導入をお勧めしたい。“クラロジ”と併せて、物流のプロ集団である当社に任せてもらえれば、最適な物流サービスを提案します」と、堀内社長は自信を持って語る。

問い合わせ先
丸市倉庫株式会社
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