オフィスは
経営課題解決を担う

坂上浩三
グループ執行役員
ファニチャー事業本部長

「オフィスとは、知的生産活動を行う大切な場所。ビジネスの競争力を高めるためのオフィス投資は、経営戦略と密接に結び付けることが重要だ」と語るのは、ファニチャー事業本部の坂上浩三・事業本部長だ。

 同社は、ライブオフィスだけでなく、86年にオフィス研究所(現・WORKSIGHT LAB.)を創設し、社会環境や価値観、ビジネスが変化する中で、さまざまな研究開発を通して新たなオフィスの形を模索してきた。

「2000年代に入って、オフィス内の快適性だけでなく社会に対する環境負荷の低減が求められる中、08年にCO2排出量を半減するエコライブオフィス品川を開設しました」と、長年オフィス開発に携わってきた齋藤敦子・主幹研究員は説明する。エコライブオフィス品川は、省エネルギー空調/照明システムの採用や、自然採光/換気を取り入れるなど、トータルで省エネルギー化を図りながら、社員の生産性や創造性の向上を図ったものだ。植栽や水盤などが設けられた屋外のガーデンには執務スペースとしての機能も持たせた。

 12年には、組織内でのつながりをより深く、外部とのつながりをより広くする“深輪・広縁”というコンセプトで霞が関オフィスを造り、フリーアドレスやコミュニケーション提案に加えて、ICT(情報通信技術)の進化に伴う新しい働き方を提案している。

ウォールシェルフで仕切られた空間は圧迫感がなく、その向こう側の様子が見えることでさまざまな"きっかけ"を生み出す