ニーズに合わせて選べる
KDDIのIoTサービス

 長年の知見を生かし、KDDIではIoT関連サービスの拡充を図ってきた。特に、“これからIoTを始めたいが、何から始めたらいいのかわからない”“社内にIoTに詳しい人材がいないので、本当に活用できるのか不安だ”という企業に喜ばれているサービスが「KDDI IoTクラウド Creator」だ。IoTシステムの開発だけでなく、新ビジネスの企画から開発・評価・改善までを一気通貫でKDDIのチームがサポートしてくれる。

 開発の際にはKDDIの豊富なノウハウが詰まったIoT専用プラットフォーム基盤を活用でき、「開発→評価→改善」のサイクルを小さく高速に繰り返すアジャイル開発を採用しているため、IoTをスモールスタートで始められる魅力もある。

「お客さまからのご相談は、IoTで『コストを削減したい』『業務の効率化を図りたい』といったコストリダクション型のご要望をいただくケースが多いですが、それだけでは非常にもったいないと感じています。例えば今1000万円のコストがかかっているところをIoTで800万円に抑える発想ではなく、1200万のコストをかけて新たなビジネスを創り5000万円の利益を生み出す発想でご一緒に進めていきたい。我々がご提案する際には、ご要望に応えるだけでなく、大きなビジネスを生み出すアイデアも、アドオンで提案するようにしています」と原田氏は説く。

 一方、すでに自社でIoTデバイスやデータベースなどを保有している企業には、IoT活用に特化した従量課金制のネットワーク「KDDI IoTコネクト Air」が用意されている。株式会社ソラコムとの共同開発で生まれたこのサービスは、オンラインで申し込み、受け取ったSIMをIoTデバイスに差し込んでAPN設定をするだけで、すぐにIoTを始めることができる。

 「KDDI IoTコネクト Air」はすぐに始められるメリットがあるが、いきなり本格的な形で始めるのではなく、まずは実証実験からスタートしたいというニーズもあるだろう。そこで新たにKDDIのIoTサービスのラインアップに加わったのが「LoRa PoCキット」である。

「『LoRa PoCキット』は、省電力・エリアが広い・低コストという三拍子が揃った、まさにIoT向けの通信方式『LPWA(Low Power Wide Area)』のひとつである『LoRa WAN』を6カ月間お試ししていただけるサービスです。LoRaデバイス10台、LoRaゲートウェイ、6ヵ月分の通信費など、LoRaの検証に必要なシステム一式を6ヵ月120万円(税別)で提供します。基地局であるゲートウェイそのものをお渡しするので、用途に合わせてどこにでもLoRaエリアを作ることができます。ゲートウェイはPCサイズの可搬型なので、auエリア内でも電波が届きにくい地下や農場などで、ぜひお試しいただければと思います(原田氏)。