AIが“ディープラーニング”で商品を識別

レシートも迅速に打ち出される

「ワンダーレジ」は、CVS等のレジの人手不足や、待ち行列を解消するために開発された。特徴は、搭載するAIとカメラによって、複数商品の画像を一括認識し、商品点数と合計金額を瞬時に算出することにある。従来のように、商品ごとのバーコード読み取り操作などが不要なため、会計時間が大幅に短縮される。

 人間を超えるAIの認識率とスピードは、電気通信大学との共同研究によって実現した。根本にあるのは、脳の神経回路にヒントを得た“ディープラーニング(深層学習)”である。AIが商品の特徴的な要素を見つけ出して識別、その情報があらかじめ登録された商品情報に紐付けられて、電子マネーで決済できるのだ。

「ワンダーレジの思想は、人間(従業員)を機械(AIレジ)に置き換えるだけ、というシンプルさにあります。決済のために、商品の画像情報を事前に登録しておくだけで、新たにICタグ等をつけ加える手間やコストもかかりません。また、ワンダーレジで会計された商品の購買情報を、利用中のPOSシステムと連携できます」と蒲原社長はメリットを強調する。

2020年までに3万台の導入を目指す

熱心にワンダーレジの仕組みを聞く来場者たち

 スピード会計に加えて、既存のPOSレジ1台のスペースに、ワンダーレジ2台を設置することができるので、レジスペースが限られていても待ち行列が解消できる。また、有人レジ3台を「有人レジ1台+ワンダーレジ4台」に置き換えれば、従業員4〜5人から2人程度を削減でき、CVSの慢性的な人手不足が解消できる。

 ちなみに、たばこや酒類に対する年齢確認は、レジ背面画像やリモート操作端末で行えるため、店員が迅速に対応できる。さらに、買物客の画像から年齢や性別をAIが推定、測定結果はPOSシステムと連動するので、マーケティングにも活用できる。

 今回の「リテールテックJAPAN 2017」での注目の高さも励みに、2020年までに3万台の導入を目指している。