届けたい場所に、届けたい時間に
最適な方法で貨物をお届け

――そうした中で、海外との取引を拡大しようとしている中小企業に対して、UPSが提供できる価値とはどのようなものでしょうか。

UPSジャパン
代表取締役社長
梅野正人氏

梅野 UPSは、創立100年以上の歴史を持ち、世界220以上の国や地域でサービスを提供するグローバル総合物流企業です。世界でも限られた業者しか提供できない、自社の飛行機、トラック、ドライバーによるドアツードアの国際エクスプレス輸送サービスのほか、大口貨物を取り扱う一般航空貨物や海上貨物輸送から倉庫管理まで、ロジスティクスのエキスパートとして、お客様のあらゆる物流ニーズに応えるソリューションを1社でご提供しています。

 当社の豊富なリソースは、中小企業のお客様にこそ、最大限のメリットを享受いただけるものです。UPSを活用して物流を最適化することで、お客様は本業での事業拡大に集中していただけます。

――具体的には、どういったメリットでしょうか。

梅野 商品を、届けたい場所に、届けたい時間に、最適な方法でお届けします。また、多様なサービスを提供していることにより、そのときどきのお客様の状況に合わせた柔軟な対応が可能です。

 例えば、海外の顧客から突然「この部品だけ大至急送ってほしい」と連絡が入ったとき、すぐに海上貨物からエクスプレスに切り替えることができるかどうか。もし物流会社との取引が海上貨物のみを対象としたものであれば、その予約をいったん解除した上で、エクスプレス輸送を扱う別の業者に予約を入れる必要があるかもしれません。複数の物流会社とのやり取りが発生することで時間もコストもかかります。1社で総合サービスを提供できる当社であれば、お客様の状況に応じて即座に別のサービスを提示することができます。

中小企業を総合物流で強力にバックアップ
貿易促進施策も追い風

――UPSの物流サービスを活用し、成果を上げている中小企業の事例を教えてください。

梅野 日本の伝統的な小物などを販売しているA社の例を紹介しましょう。A社では自社オンラインショッピングサイトなどを通じた通信販売が売り上げの大きな部分を占めています。海外の日本ファンからの注文も多く、欧米やアジアなどの各国にエクスプレスで輸出しています。

 A社は自社のオーダーシステムと当社の「UPS WorldShip」という出荷システムを連携し、出荷作業の大幅な効率化を実現しました。顧客が注文の際に入力した住所がそのまま出荷システムに取り込まれるため、送り状作成業務が簡略化され、入力ミスの心配もなくなりました。