賃貸住宅に適さない土地でも有効活用ができ、不動産投資としても効率がいいというトランクルーム経営。そこで、国内シェアトップを誇るエリアリンクが提案する「プレミアトランクルーム」に着目してみた。

耐震性や断熱性に優れた2×4工法(木造)で建てられた「ハローストレージ習志野台プレミア」。ハローキティとのコラボレーションで目を引く外観を実現

高品質な「屋内タイプ」の
トランクルームが人気

エリアリンク 取締役営業本部長
栗野和城

 トランクルームのトップブランド「ハローストレージ」を全国展開しているエリアリンク。同社では、不動産の新しい有効活用法として、トランクルーム経営を提案している。

 「少子高齢化による人口減少が進む日本では、アパートなど住居系不動産の供給は飽和傾向にあります。一方、トランクルームをはじめとするストレージ(収納)事業の国内市場規模は年率4〜8%で成長が加速しており、不動産投資として非常に有効な手段であると考えます」(栗野和城・エリアリンク取締役営業本部長。以下、同じ)

 下のグラフを見てほしい。2009年度に401.1億円だった同事業の国内市場規模は、15年度には535.4億円と、順調に拡大。この中でエリアリンクのシェア(実数)は14%(※)と国内トップを誇る。同社は日本におけるトランクルームの黎明期である1999年から事業を展開し、03年には東証マザーズに上場。リーディングカンパニーとして確固たる地位を築いてきた。

 「当初は、土地にコンテナを設置する『屋外タイプ』を中心に事業を拡大してきましたが、15年から空調や高セキュリティを施した建築型の『屋内タイプ』をオープンしたところ、利用ニーズの異なるユーザーから高いご支持を頂きました。大切な趣味の品や洋服などを収納される長期利用のユーザーも多く、稼働率も安定、長期にわたり安定した賃貸収入を見込んでいただけます」

 エリアリンクが提案する「プレミアトランクルーム」は、この高品質な屋内タイプのトランクルームを新築し、収益不動産として運営するサービス。建物には、在来工法より工期短縮が可能な2×4工法の木造と、防火性や耐久性に優れた鉄骨造の2タイプがあり、いずれも空調と専用駐車場などを完備。高い品質をキープしながらも、セキュリティの工夫で無人運営を可能にしている。「プレミアトランクルーム」は土地付き建物として同社で購入することもできるし、土地オーナーが自らの土地に建築することもできる。

※出所:矢野経済研究所「拡大する収納ビジネス市場の徹底調査」(2016年版/全国版)