強みを適度に
発揮して生産性を高める

 LIFOは行動科学に基づいて開発された自己診断ツールである。自己を理解し、同僚や部下などの他者を理解することで、よりよい人間関係を構築することができる。

「人間に対する洞察を通じて、人は人に好影響を与えることができます。それにより、1+1が5にも10にもなる。そんなチームづくりを担うのが、人間力あるリーダーです。洞察力やヒューマンスキルを高めるため、LIFOは優れたサーベイとアプリケーションを備えています」と横関氏は言う。

LIFOレポートでは、自分の強みの特徴を他者と比較できるチャートや自身の基本的な特徴、シーンに応じたアドバイスなどが得られる

 LIFOサーベイとは自己診断ツールの一種で、職責や研修テーマに応じた多種の質問紙が用意されている。これにより、自己の強みやスタイルを可視化するのである。部門全員のサーベイを行えば、リーダーはチームづくりの指針を得ることもできる。もう一つのアプリケーションは研修用のテキストで、こちらも豊富な種類がある。

 LIFOの特長は、人それぞれの強みにフォーカスしていること。その手法は個人の価値観や信念を認めたうえで、強みの適度な発揮により生産性を高めるというもの。強みを過剰に使えば、せっかくの強みが弱みに転化することもあるからだ。

サーベイ後は講師による研修を実施。テーマに沿って的確なフォローをしてくれる

 まず、自分のスタイルを正しく理解(確認)し、強みの過剰使用をチェック(緩和)したうえで、普段使っていない強みを発揮するよう意識(拡張)する。さらに、相手の好むスタイルを知り、相手に合わせたコミュニケーションを工夫(応用)するという四つのアプローチにより、LIFOは個人の行動変化をポジティブにサポートする。