【導入Case:船井総合研究所】
顧客との距離すら近づけるコミュニケーションツール

「チャットワーク」を導入し、成果につなげているのが、国内独立系コンサルティングファームの船井総合研究所に所属する経営コンサルタントの神徳あや氏だ。

 導入の第一の目的はタスク管理にあったと、同社の士業・金融支援部チームリーダーである神徳氏は話す。「もともと、自分やチームメンバーのタスクを一元管理するツールとして導入しました。導入前はタスクをスケジュール帳やノートに記入して管理していましたが、情報が分散してしまい、どこに書いたのか分からないという事態も起こっていました」。

 そのため進ちょく状況の確認ができず、納期に間に合わないケースもあったという。そこでスケジュール帳をエクセルに置き換え、情報更新をメールで知らせるルールを作ったのだが「最終的に利用していたのは私だけ。タスク管理が苦手な人は、それすらできなかったのです」。

 そこに気がついた神徳氏は、それまでも注目していた「チャットワーク」がリリースされたと知り、即座に申し込んだという。

チャットワークは4つの機能のほか、セキュリティの面でも安心
拡大画像表示

 そしてまずはチャットワークの便利さを自分自身で確認することから始めた。自身のタスクとメンバーに依頼したタスクの管理に活用。移動中や出張先でもそれを確認できるという便利さを実感した。タスクの漏れや抜けの防止はもちろん、案件数が増えても優先順位を付けて管理ができる点も優れていると感じた。

 そこで神徳氏は、顧客企業とのコミュニケーションにも、チャットワークの活用を勧めてみることにしたという。

船井総合研究所 第三経営支援本部 士業・金融支援部 チームリーダー/ チーフ経営コンサルタント 神徳あや氏

 すると、「お客様と使ってみて気付いたのは、お客様との距離が近づいたということでした」と神徳氏は話す。それは次のような体験からだ。熊本県に本社を置く企業とのビジネスでは2カ月に一度神徳氏が熊本を訪問し、先方の社長も2カ月に一度上京してやり取りをしていた。従業員と対面でフォローできるのは2カ月に一度だけ。それ以外はメールでやり取りをするしかなかった。しかもメールは時候のあいさつから始まるため、本題にたどり着くまでに時間がかかる。

 ところがチャットワークを導入すると状況が一変した。「相手はいきなり本題から入ることができるし、私も即座に答えることができます。ささいな相談や確認も気軽にできることが分かったのです。その結果、お客さまとの距離が近くなったな、と感じました」。

 このやり取りの様子は社長も目にしていたことからコンサルティング業務が見える化され、高い評価を得ることができたという。