ロイヤルティの高いユーザーが集まり
広告閲覧が何百倍にも

  同社は、昨年11月から健康に関するテーマポータル「カラダStyle」をスタートさせた。「健康」をテーマに、ユーザー層の異なる複数のメディアから発信されたコンテンツを集約して配信するとともに、健康食品会社などが同サイトに広告を掲載する。

「指向もユーザー層も異なるメディアが、同じ場所に記事を掲載することで読者が相互に乗り入れるため、結果として多くの訪問者が訪れます。また、異なる角度から書かれた記事を通じ、消費者が情報の信頼性を精査することができます」と石川氏はその狙いを語る。

 テーマポータルを形成するメディアにはすでに固定的なファンがいるので、彼らが訪れることでサイトの立ち上げ直後から高い訪問者数が期待できる。また、サイトへのロイヤルティが高いユーザーが増えてくることで、広告効果も格段に高くなる。そして「サイトのテーマに合った広告を掲載することで、広告閲覧確率が通常の何百倍にもなる」(石川氏)という。

 複数メディアが媒体の違いを超えて横断的にコンテンツを提供し、ワンストップでそれぞれのメディアが持つユーザーに対して接点を持つことのできるテーマポータルだけに、石川氏はユーザーの立場を重視する。

「消費者の意思決定を支援するために、今後もっと多くの企業に参画を促すとともに、ソーシャルネットワークなどとの連携を強化するサービスも充実させていきます。また、お互いが協力することで効率的に集客する方法についても検討しています」