グループ企業の建築会社が
長期安定経営に貢献

 その賃貸住宅経営のスペシャリストとして培ったノウハウを生かし、2006年に建築会社「アヴェントハウス」を設立した。強みとするのは、土地資産を最大限に活用する敷地対応力、入居需要までを見据えたプランニングとデザイン、建築費から管理・修繕費までを大幅削減するローコスト経営、そして高い入居率による長期安定経営の提供である。

 オーナーにとって心強いのは、独立系ゆえにオーナー目線で建築してくれることだ。

 「ハウスメーカー系列の場合は、管理会社ではなく建設会社の意向が濃く反映されるケースがあります。そうしたときは必然的に相場よりも賃料が高めになり、新築時はまだしも、年数がたつごとに競争力が失われていくこともあります。当社はあくまでも管理会社の視点から、オーナーさまの長期安定経営を第一に考え、中長期的に安定稼動するように住宅を建築し、適正相場で賃料を設定していくのです」と、新田社長は強調する。

 アヴェントハウスの建物は性能に自信がある。構造体には国土交通大臣・特別評価認定の鉄骨プレカットシステム「JFEフレームキット」を採用、強度な軀体とともに自由度の高い設計を実現している。また住宅デザインは、フェラーリのデザインも手掛けたイタリアの世界的なインダストリアルデザイナーであるエンリコ・フミア氏に依頼、シンプルでありながら落ち着いた集合住宅を生み出しているなどの特長を持つ(上コラム参照)。