資生堂

グローバル競争に勝つための
“感性磨く企業文化”とは?
今、資生堂がアートに取り組む意義

著者・コラム紹介
previous page
3

サイエンスとアートの融合による
“新しい美”を社会に提案

 今年の『LINK OF LIFE』の活動がキックオフしたのは4月。資生堂の研究員とアーティストが、ウェブミーティングを重ねつつ、コンセプトを練り上げてきた。

 今回展示された、三つのアート作品はどれも力作ぞろいだ。見たり、聴いたり、触れたりと、さまざまなアプローチで五感を刺激する体験型のアート作品に仕上がっている。

 『A Room of Dis-edge 身体の境界線がとける部屋』に携わった、資生堂の加藤康男主幹研究員の長年の研究テーマは「人体通信」。電気を通す人間の身体の性質を使った新しいコミュニケーションの研究だ。今回は、演出家の古屋遙氏と組むことで、人体通信の技術を駆使しながら、「モノとヒト」「ヒトとヒト」がつながり、ひとつになる「対話の部屋」をクリエイトした。異分野の二人が“化学反応”を起こした作品である。

クリエイティブディレクターの古屋遙氏と作品

 『The Scent of Life』の制作にあたって、資生堂の宮永美帆研究員が熱烈にアタックしたのはアーティストの清水陽子氏。「女性らしい輝きを表現したい」というコンセプトを実現するため、清水氏が研究するバイオテクノロジーなどの先端科学を用いたデザインに注目したからだ。香りの要素を入れながら、女性の多様性を表現した。

アーティストの清水陽子氏と作品

 『Human × Shark』は、マーケターの尾関弘子氏ら資生堂メンバーとアーティストの長谷川愛氏とのコラボレーション作品。「型にはめられた日本女性の価値観を打ち壊し、野生を解き放つ」がコンセプトだ。長谷川氏自ら館山で撮影した映像や、サメをひきつける香りを表現した作品に触れることで、観客は資生堂ギャラリーでサメになる体験ができる。

アーティストの長谷川愛氏と作品

 企業が長期的に成長するための視点として、近年、ESGが注目されている。Eは環境(Environment)、Sは社会(Social)、Gはガバナンス(Governance)の頭文字だ。資生堂は、そこに「文化」を意味するC(Culture)を加えた、「ESCG」の取り組みに注力している。

 資生堂の文化発信装置として新たなフェーズに入った『LINK OF LIFE』。“新しい美”を社会に提案し、ESCGの取り組みを強力に推進する場ともなりそうである。

問い合わせ先
資生堂ギャラリー
URL:http://www.shiseidogroup.jp/gallery/

previous page
3

[PR]

DOLトップへ
お問い合わせ先

資生堂ギャラリー

〒104-0061

東京都中央区銀座8-8-3

東京銀座資生堂ビル 地下1階

http://www.shiseidogroup.jp/gallery/




DOL plus

「DOL plus」

⇒バックナンバー一覧