このアンケート調査では、目の疲れについて、さらに詳しい質問を投げかけている。例えば、1日の中で目の疲れを感じ始める時刻は? という質問。最も多かった回答は「午後6時以降」(22.6%)だったが、意外だったのは午前(朝〜正午)の時間帯から目が疲れてしまうという回答が11.6%と高かったことだ。
「このことから、やはり朝の通勤途中にスマホでニュースサイトやSNSをチェック、あるいはゲームアプリや電子書籍を見ている人が多い、と推測できます」(門倉氏)
どのような場面で目の疲れを感じますか? という問いには、「パソコンで作業をしているとき」という回答が最も多く85.6%に上り、「スマートフォンを使っているとき」という回答も37.1%に上った。その他では「仕事を終えて気が抜けたとき」という回答が目についた。このあたり、心当たりのある読者は多いのではないだろうか。
目の疲れは、仕事の効率にも大きな影響を及ぼす。今回のアンケートで、「目の疲れによって、いつもに比べて減少するもの」について尋ねたところ、「集中力」を挙げる人が最も多く78.1%、以下「注意力」49%、「モチベーション」48.5%、「思考力」47.9%と続いた。
長時間労働で「集中力」が減少するのは感覚的に分かるが、それが「目の疲れ」に起因すると考えている人が、意外に多いことがわかる。
作業効率を低下させる、こうした目の疲れが慢性的に続くと、必然的に社内での昇進や昇格にも無視できない影響が及ぶのではないか? という仮説も成り立つ。そこで実際に「目の疲れは、社内での出世にも影響すると思いますか?」という質問をしたところ、なんと29.4%の人たちが「そう思う」と回答した。「個人的には、この割合はかなり高いのではないかと感じています」(門倉氏)
ビジネスパーソンを悩ます目の疲れ。では、この疲れから解放されるなら、どのくらいの金額を払ってもよいと考えているのだろうか? 結果から先にいうと、最多は「毎月1000〜5000円」で全体の44.7%を占めた。
「先ほどの試算で、目の疲れによって1カ月に発生する経済損失は、1人あたり4万3260円であることが分かっています。もし、その4万3260円の経済損失を解消するのに1000円〜5000円の費用で済むのであれば、費用対効果は非常に大きいと言えます」と門倉氏は指摘する。
ちなみに、目が疲れたときにすることは? という質問(複数回答可)に対して、多くのビジネスパーソンが「休憩を取る」(61%)と並んで「目薬をさす」(60%)と回答している。数ある自由回答の中でも、やはり目薬は不動の地位を占めている。
門倉氏は、アンケートの結果についてこう結論づける。
「今回のアンケートを見ると、日々の目の疲れを解消することが、現代のビジネスパーソンにとって切実な問題となっていることが分かります。疲れ目の解消の方法はいろいろありますが、効果のある目薬がその一端を担うことができれば、個人にとっても企業にとっても、大きな効果が期待できるのではないでしょうか」
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