生理的口臭の周期を理解すれば
自分でコントロールが可能
今のうちから「マウスマネジメント」に励んでいれば先々で後悔しないばかりか、コミュニケーションの大敵である口臭も封じ込めることが可能となる。口臭には歯周病など病的な原因のものと、生理的な要因に起因するものに大別できる。前者はなんらかの治療が必要となるが、後者の生理的口臭については、自分自身でコントロールすることが十分に可能なのだ。
「誰かと会う前にはにおいの強い食べ物は避けるようにしたり、歯に引っかかりやすい繊維質のものなどを口にした場合は歯磨きを欠かさないようにしたり、まずは最低限のエチケットからスタートしてみましょう。忙しくて歯磨きの時間をとれないという人は、爪楊枝で掃除するだけでOK。口の中に歯石や口臭、虫歯の原因となるプラーク(歯垢)を発生させないためには、こまめに歯から食べカスを取り除くことが肝心です」
じつは右の図のとおり、生理的口臭は絶えず発生しているわけではない。生活のリズムに応じてかなりの増減が見られるものだということを、まず理解したい。たとえば起床直後や昼食・夕食前は際立って口臭が強くなるので、その時間帯に的を絞って対処すれば、それだけでもかなりの効果が期待できる。
「就寝中や空腹時は、どうしても口の中が乾燥しがちになります。唾液には菌の繁殖を抑える働きがあるのですが、その分泌が抑えられて口の中が乾燥してしまうと、おのずと口臭が強くなってしまうのです」
宝田歯科医師が提案!
誰でもできる「マウスマネジメント」
さてあなたはこの記事を機に、「マウスマネジメント」の重要性に目覚めただろうか?
それでも億劫に感じる人に向けて、「歯をティッシュで拭いたりうがいをしたりするだけでもそれなりの効果はある」と宝田歯科医師はアドバイスするが、どうせ取り組むならパーフェクトの対策を講じたいものだ。では、それはどんなものなのだろうか?