歯周病菌ゼロの理由は
20歳から実践している「FBI」ケア
当然ながら、生島氏が口にした「FBI」という略称は「米国連邦捜査局」とは無関係。【F】フロッシング、【B】ブラッシング、【I】イリゲーションの頭文字を取った言葉だ。まず、【F】はフロス(デンタル用の糸)を歯間に通して食べカスを除去すること。【B】は歯ブラシを用いた歯磨きで、残る【I】はうがいや専用の器具によって口腔内をすすぐこと。水流で歯間などに残った食べカスをかき出すのだ。
アナウンサーという職業上、口臭や歯の汚れは禁物だという事情はあるにせよ、じつは生島氏はTBSに入社するずっと以前から、オーラルケアに気を配ってきた。
「僕は20歳で単身渡米したのですが、現地で米国人に、『もっとちゃんと歯をケアすべきだ』とアドバイスされました。それがきっかけとなって、歯ブラシによるブラッシングだけでなく、フロッシングにも取り組むようになったんです。そして、健康番組などを通じてさまざまな医師や歯科医から知識を学ぶことで、より徹底してFBIを心がけるようになりました。今から思えば、僕がまだ子どもだったときの歯のケアはちょっとずさんでしたね。田舎だったので、あまり高度な歯科治療も受けられなかった。だから、当時治療した歯のケアに今でも手を焼いています。その点、僕の2人の子どもたちは歯科医で定期的にメンテナンスしているし、きちんと矯正もすませているのでカンペキですよ」(生島氏)
外食した際も、同席者に「ちょっと失礼!」とひと声かけて洗面所に向かい、ブラッシングやフロッシングも欠かさないという生島氏。加えて、就寝前のケアではアロマオイルを指で塗りながら歯茎のマッサージも行っているそうだ。
「僕はコーヒーやお茶が好きで、1日に10杯ぐらい飲むのですが、歯の白さを保つことを考えれば、本当はよくない行為なんですよね。コーヒーやお茶、ワインはステイン(着色汚れ)の原因ですから。ただ、『ソニッケアー ダイヤモンドクリーン』を試してみてびっくりしたんだけど、いろいろと操作を切り替えられて、そのなかに『ホワイトモード(ステイン除去)』というのがあるんですね。電動歯ブラシはいくつか使ってきたけど、こんな機能は初めてです」(生島氏)
会見で、発言内容より口元に注目!?
“口は災いのもと”になりかねない
オーラルヘルスケアに対する生島氏の取り組みは欧米人レベルに達している。冒頭でも触れたように、歯周病が全身のさまざまな病気を引き起こす原因となっていることが解明されつつあるのだから、欧米人がケアに余念がないのはきわめて真っ当なことだといえよう。また、噛み合わせの異常は虫歯や歯周病を招きやすいことから、欧米人のあいだで歯の矯正は常識と化しているという。