――みなさん、どんな意識で出店されているのでしょうか?
黄:単に「出店するだけで後はお任せ」ですと当然ながら売り上げは伸びません。本気で「中国市場に参入していく」という意識が必要です。そうあってこそ、弊社のサポートも生きてくるのです。担当者に電話やメールでの相談もできます。オープン時は「オープン記念セール」や送料割引など、出店者様のためのプロモーションを行います。
佰宜杰ドットコムは、出店料で利益を上げていくビジネスモデルではなく、決済事業の規模を拡大することを目的にしていますから、店舗に売り上げがあってこそ仕組みが成り立ちます。常に出店者様と同じ視点で、売れる施策を考えています。このあたりがモール事業を本業とする他社と大きく違う点かもしれません。
今年からJCBとマスターの
モールにも同時出店が可能に
――各店舗が顧客データを入手することは可能ですか?
黄:顧客データをお渡しすることは可能ですが、中国からのお問い合せが、直接店舗に寄せられることになります。弊社が窓口となることで、中国市場にふさわしい商品や表現であるかというチェック機能を付加してトラブルを防いでいます。データは必要に応じ、退店するときにお渡しいたします。
――中国市場が日本に期待する商品にはどういったものがありますか?
黄:スマートフォン向けのアクセサリーなどは人気ですね。他にも、日本の伝統工芸品、介護食、流動食など、医療まわりのケア製品など、日本製品ならではのきめ細やかさやアイディアの見られる商品が予想以上に求められていると感じています。
――御社の直販店「佰宜杰ダイレクト」がモールの中にありますが、そこに商品を出品できるのですか?
黄:出品できます。「佰宜杰ダイレクト」は、商品数が少ない場合や、まずは自分の商品を低コストで試してみたい場合などにおすすめです。
――JCBとマスターのショッピングモールにも同時出店できるそうですね。
黄:今年の春から、佰宜杰ドットコムへ出店された店舗は、マスターカードの「ICHIBAN-MALL(イチバンモール)」、JCBの「JCB GLOBAL SHOPPING(ジェーシービー グローバルショッピング)」への同時出店が可能になりました。これらのサイトは中国の富裕層にアピールできる点はもちろん、中国語、韓国語、英語に対応し、韓国、台湾、香港、シンガポールなどへの配送が可能です。
また、訪日中国人観光客向けに日本の店舗を紹介するサイト「JJstreet(ジェイジェイストリート)」も好評で、掲載店舗は1000店舗を突破しました。このサイトへの注目度も高いので、実店舗をお持ちの方が掲載すれば、お客様が増えることが期待できます。